表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
32/95

第32話 政府調査班の接近

一方、祢古町の外では...


同日夕方 祢古町外周部


迷彩服を着た特殊部隊が、森の中を静かに進んでいた。


「アルファ小隊、こちらベース。現在位置を報告せよ」


無線機から指令が響く。


「こちらアルファ。目標地点まで、あと5キロ」


隊長の佐々木三佐が、低い声で応答する。元陸上自衛隊のレンジャー部隊出身で、数々の特殊任務を成功させてきた歴戦の軍人だった。


「電磁波の発生源は、この先です」


観測班の若い隊員が、計器を見ながら報告する。


「反応が異常に強い。通常の1000倍以上です」


「慎重に行け。何が待っているか分からん」


佐々木の言葉通り、隊員たちは慎重に前進した。


しかし、祢古町に近づくにつれ、異変が起き始めた。


「隊長、GPSが狂ってます」


「方位磁針も回転してる」


「電子機器が次々と故障していきます」


祢古町の結界が、彼らの接近を阻んでいた。1000年前から存在する、強力な魔法の結界。科学技術では突破できない、神秘の壁。


「なんだ、これは...」


佐々木が困惑する。


目の前の空間が、歪んで見える。まるで、水の中を通して見ているような、不自然な屈折。


そして、どこからか声が聞こえてきた。


『ここから先へは、来るな』


『平和を乱す者は、去れ』


女性の声だった。威厳があり、古めかしい響きを持っている。


「誰だ!姿を見せろ!」


佐々木が叫ぶが、返事はない。


代わりに、霧が立ち込め始めた。濃い霧が視界を遮り、隊員たちは互いの姿さえ見失いそうになる。


「くそっ...一旦、撤退だ」


「全員、撤退!」


隊員たちは慌てて引き返した。


しかし、佐々木の心には、強い興味が残った。


(あの声は...人間じゃない)


(まさか、本当に異世界が...)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ