第17話 強引な棘 ― ルリカの試練
放課後の温室は、普段より重く淀んだ空気に満ちていた。
白百合 桜良が図書室からの帰り道を歩いていると、後ろから強い力で腕を掴まれた。
「っ……! 離して……!」
「さくら、来なさい。今すぐ」
深紅の髪を激しく揺らした薔薇宮 ルリカが、荒々しい力で彼女を温室の奥へと引きずり込んだ。ガラス扉が勢いよく閉まり、鍵をかける音が響く。
「ルリカさん……何を……やめてください!」
桜良の声が震えたが、ルリカは聞く耳を持たなかった。
彼女は桜良を壁際に強く押しつけ、両手で肩を押さえつけた。
「もう我慢の限界よ。
あなたはいつも、あの小娘とばかり……私のことなど、眼中にもないの?」
ルリカの瞳は嫉妬と独占欲で燃えていた。棘のある薔薇の幻影が、周囲に鋭く広がる。
「離して……これは、許されません……」
言葉を遮るように、ルリカは桜良の制服の胸元を乱暴に引き裂いた。ボタンが飛び、薄い下着が露わになる。
「綺麗……さくらのここ、いつも私を誘うように咲いている」
ルリカは低い声で呟きながら、桜良のブラウスを完全に剥ぎ取り、下着のホックを荒々しく外した。
柔らかな膨らみが露わになると、ルリカは両手で強く揉みしだき、頂を指先で強く摘まんだ。
「あっ……! 痛い……やめて……!」
桜良は必死に体をよじり、ルリカの胸を押し返した。しかし、力の差は歴然だった。
ルリカはさらに手を下へ滑らせ、スカートをまくり上げた。
白い下着に指をかけ、一気に引きずり下ろす。
下着が膝まで落ち、秘められた花弁が冷たい空気に晒された。
「見せて……あなたの全部を、私だけに」
ルリカは膝をつき、桜良の脚の間に顔を埋めた。
舌が、露わになった花芯を強く舐め上げ、吸い付き、歯を軽く立てる。
同時に、指が花弁の隙間をこじ開け、奥へと侵入した。
「んぁっ……! あぁ……だめ……ルリカさん……!」
桜良の体が激しく震えた。
経験を重ねた肉体は、強引な刺激に正直に反応してしまう。
花蜜が溢れ、ルリカの唇と指を濡らした。光の粒子が激しく舞い上がり、甘い香りが濃密に広がる。
悦びの波が、背筋を駆け上がった。
しかし、心は激しく拒否していた。
(こんな……こんな乱暴な触れ方は……いらない……
紡さん……あなたの優しい手が、欲しい……)
ルリカの動きはますます激しくなった。
舌が花芯を執拗に責め、指が奥を掻き回す。もう片方の手で胸を強く揉み、頂を強く吸う。
「あ……っ……い……やぁ……!」
桜良の腰が無意識に浮き上がり、軽い絶頂の予感が体を駆け巡った。
身体は悦びを感じてしまっているのに、心は冷たく、痛みと拒絶でいっぱいだった。
その瞬間ルリカの適性が暴走した。
棘の薔薇が異常に成長し、温室中の花々が一斉に黒ずみ、萎れ始めた。
白百合の蕾が枯れ落ち、蔓がねじれ、ガラスにひびが入るような小さな局地的乱れが生じた。
空気が重く淀み、レイラインの微かな軋みが感じられた。
ルリカ自身もその異変に気づき、動きを止めた。
彼女の深紅の髪が乱れ、瞳に動揺が浮かんだ。
桜良は荒い息を吐きながら、壁に体を預け、震える手で下着を引き上げ、制服を直した。
唇が腫れ、胸と秘部が熱く疼いている。身体の余韻がまだ残っていたが、心は冷たい拒絶と罪悪感で満たされていた。
「ルリカさん……もう、二度と……こんなことは、許しません」
桜良の声は弱々しかったが、明確な拒絶の意志を宿していた。
ルリカは唇を歪め、棘のように鋭い視線を向けた。
「……私は、あなたを本気で欲しているのに……
あの小娘に、何がわかるというの?」
温室に、萎れた花の残骸が静かに落ち続けていた。
ルリカの強引な棘が引き起こした小さな災厄は、二人の間に、決して埋められない深い溝を刻み込んだ。
桜良は、震える指で制服を整えながら、胸の奥で紡の純粋な笑顔を思い浮かべた。
(紡さん……あなたの触れ合いは、こんなに痛くはない……優しく、温かい……)
その想いが、彼女の心をさらに強く、純粋な蕾へと導こうとしていた。




