7 キウイシューズとパンプキンパロット
「三番目のアイテムは、キウイシューズじゃ。これは宇宙人が乗っている円盤の浮力を作り出している半重力を応用したシューズじゃ。
つま先に少し重心をかけるとスイッチが入り、最大五分まで宙に浮き、ゆっくりではあるが移動もできるのじゃ。
よくテレビのアニメではシューズから火、つまりジェット噴射で空を飛ぶ場面があるが、この半重力シューズは全く違う仕組みじゃ。そうじゃな、たとえて言えば、空飛ぶ円盤と同じメカニズム なのじゃ」
「本当に?パンプスみたいなシューズね。あっ少し宙に浮いたけど、あーっ!(尻もちをつく)痛―い。よし、もう一度やってみるわ、今度こそ!あっ、さっきより高くなったけど、キャーバランスが、(再び尻もちをつく。) 痛―い。もうこんなの役に立たないよ!」
「それは不良品ではないぞ。スキーやスケートと同じで練習が必要なのじゃ。
慣れれば自由自在に扱えるように設計してあるのじゃ。もっともまだ誰もやっていないので保証はできんが」
「じゃ後で練習してみるとして四つ目は?」
「パンプキンパロットじゃ」
「えっ?カボチャとおうむがドッキングしてるの?それって馬車みたいな乗物?だってシンデレラではカボチャの馬車が登場するでしょ?」
「ハハハ、乗物はさっきのキャロットマシンのみじゃ。パンプキンパロットは、手のり、いや、洋梨子の肩にとまっていつも洋梨子を見守り、常に的確に判断しアドバイスしてくれる、人工知能を搭載している小型ロボットじゃ。
つまり、司令塔であるキャロットマシンと連絡を取りながらお前を支援してくれる頼もしい味方であり、友達でもあるのだ。ひょうきんな性格にプログラムしてるから、いつも楽しく会話しながら行動できるぞ。今呼ぶからな。パンプキンパロットや、おいで!」
「ククー。お呼びですか、博士」
「ここにいるのが我が最愛の娘、洋梨子じゃ。彼女が今度のプロジェクトに参加するかどうかは未定じゃが、いづれにしても彼女のパートナーとして寄り添ってもらいたいのじゃ」
「ククー、私は人工知能を搭載したパンプキンパロットです。洋梨子様、私はあなたのパートナーです。あなたとこれから楽しくやっていきたいです。よろしくお願いします」
(パンプキンパロットが飛んでゆき、洋梨子の肩にふんわりととまる。)
「パンプキンだから黄色いのね。私黄色だいすき。だって私の初恋の人はいつも黄色い服を着ている人だったからなのよ。例えば雨の日は黄色い帽子に黄色い傘とレインコート、それに黄色いブーツっていう感じなの」
「恋?恋って何ですか?」
「恋を知らないんだ?まあいいわ。パロちゃんは人工知能だから機械学習できるはずよね。私と一緒に毎日を過ごしているうちに分かるわよ。そうだ、お父様、パロちゃんの彼女も作ってあげてちょうだい」
「考えておこう。ま、それはともかくとして今日から仲良くするんじゃぞ」




