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5 驚愕する洋梨子

博士は考えた。確かに人類は愚かなことに自然を破壊し続け、放射性廃棄物という怪物をコントロールすることに苦慮しており、地下にまで、それも今まで知られていなかった地底人にまで迷惑をかけようとしている。


しかしだからといってこのまま人類が滅ぼされるのを黙ってみているわけにはいかない。とりあえずは地底人からの攻撃を避けつつ、話し合いの場をもてるよう、努力を続けなければならない。


何とか共存共栄の道を忍耐強く模索していかなければならないと。そのためには自分の研究成果をそのことに投入するしかないという結論に達したのだ。


そしてそのために必要なのは・・・

 胡瓜博士は大事な一人娘の洋梨子を研究室に呼んだ。そしてここまでの経緯を話した。


洋梨子は「お父さま、一応お話しは分かりました。でもどうして私にそんな話をするのですか?」と疑問を投げかけた。


「ワシは地底人からの様々な謀略や攻撃に対応しつつ忍耐強く彼らとの共存の道を探り、忍耐強く交渉し続けることが肝要だと思っておるのじゃ。では誰がそんな大事なことをやれると思う?ワシの考えでは、それは洋梨子や、おまえしかいないと思っておるのじゃ」

 

「そんな、お父様、悪い冗談はやめて下さい。私をからかっているのですか?私は特に何も秀でたところなどないごく普通の女子大生ですよ。


そんなに頭がいいわけでもないし、運動能力が発達しているわけでもない、というか平均よりも運動できないほうよ。だからそんな大それた事できる訳ないでしょ。そういう仕事は訓練を受けた優れた人にやってもらうべきだわ」


「いや、ワシは本気じゃよ」

「どうして私じゃないといけないの?到底納得できないわ」


「洋梨子や、ワシを酷い父親だと思うだろうが、この仕事は100%信頼できる人間にしか託すことはできないのだ。それは洋梨子や、身内であるおまえしかいないのだ」


洋梨子は更に問い続けた。

「私は特に何もできないごく普通の女の子よ。だいたい地底人が襲ってきたとして、それに対して私一人で対抗できる訳ないじゃない!」


胡瓜博士は笑みを浮かべながら話し続けた。

「お前も知っての通り、ワシは気鋭の科学者じゃ。それも特にA I 研究の第一人者じゃ。


実は長年にわたって極秘に開発してきたシステムがあるのじゃ。これを使えば、普通の人間にもかなりのことができるのじゃ。


このシステムがどんな時にもおまえを最大限に支援してくれるのじゃ。このシステムさえあれば、基本的にはおまえはどんな危険からも守られ、任務を遂行できるとワシは確信しておるのじゃ。


もちろん、この説明だけではイメージが湧かないと思う。それでは私の自信作、システムⅦを見せてあげよう。さあ、私の最愛の娘、洋梨子や、こちらへおいで。これを見れば何にも心配は要らないということがわかるはずじゃ」

(博士が洋梨子を研究室に誘う)

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