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44 リュネット・ジョーヌの正体

倒れたサバイバーに洋梨子とリュネットが近づくと、彼女は息も絶え絶えに洋梨子の手を握り、

「こ、こどもたちを、た、頼む」

と言って死んでしまった。


洋梨子は

「人類は地底人を滅ぼすという大きな過ちを犯してしまったわ。けれども100人の子供たちが生き残っているというのなら、人類は全力で彼らを守り育て、共存していくべきだわ。リュネット、あなたはどう思うの?」


「私も同意見だし、君には大いに協力したいと思う。けれどもその前に、私の正体を君に明かす時が来たようだ。以前私はリュネット・ジョーヌと名乗ったが、これはフランス語で黄色いメガネという意味で、もちろん私の本当の名前ではない」


「わかってるわ」

洋梨子はいきなり彼の右腕の袖を勢いよくまくった。


「やっぱりね」

彼の右の手首には洋梨子と同じミサンガが巻かれていた。彼女も右手をまくってミサンガを見せた。


「どうしていつもあなたが私の危機に登場するのか、あなたが何らかの理由で私を守りたいと思っている人だとして、そもそもどうして私のいる場所が分かるのか、いつも不思議に思っていたんだけど、この前の山荘での戦いから戻って着替えた時、うっかりミサンガを柱にぶつけてしまったの。


その時、ミサンガから小さい音だけどピューピューという通信音のようなものが聞こえたの。これをくれたのは私のボーイフレンドの琉生るいだわ。ということはあなたは


「そうさ、その通りだよ」

彼が黄色いメガネを外すとそこには洋梨子が大好きな琉生の笑顔があった。洋梨子は思わず彼に駆け寄り、彼を抱きしめた。涙があふれてきた。


「ずーっと会いたかったわ。孤独で寂しかった。戦いはとっても辛かった。でも、時々あなたに会ってたのね。何度も助けてくれてありがとう。

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