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36 爆弾の処理は不可能?

ちょうどその時自動車の音がしてドアが開いて佐川さんが現れた。

「大変なことになっていたのね。洋梨子さん、よく頑張ったわね」


「お父さまが!」

洋梨子は泣きながら佐川の胸にとびこんだ。


「洋梨子さん、可哀想だけど悲しんでいる暇は無いわ。早く爆弾を探して解除しないと地球が無くなってしまうわ」


「地底人が滅び、お父さまが死に、私にはもう何のために生きているのか分からなくなってきたの。もういっそのこと、こんな星は消えた方がいいんだわ!」


その瞬間佐川の右手が洋梨子の左頬を打った。


「自暴自棄になっちゃダメよ。確かに我々は大変な過ちを冒してしまったわ。でもだからと言ってこの地上の人間や動植物まで葬っていいはずはないでしょ。


さあ、爆弾を発見してもそれを技術的に止められるかどうかも分からないけど、私たちがやれるところまでやりましょう」

「分かりました」


二人はキャロットマシンに飛び乗ると、マシンの先端からドリルが出てきて回転し始め、斜め上から地面を掘り、地中へ潜り始めた。


「爆弾に触れないように最大限の注意を払わないとね。このレーダーによるとあと12メートル掘り進んだところ、右3時の方向に爆弾はあるわね」


3分ほどするとキャロットマシンが止まった。目の前には巨大な爆弾があった。二人はキャロットマシンから降りるとじっと爆弾を見つめた。

「怖いわ。この爆弾で地球が吹っ飛んじゃうなんて」

佐川は肩にかけていたバッグを下ろすとファスナーを開け、何かの装置を取り出した。

「これはどんな金属でも透視して内部を見ることができる特殊な装置よ。そう、ちょうどレントゲンのような感じね。これで内部をスキャンしてみましょう。


ふーむ、中央部に信管らしきものがあるわね。あれさえ何とかすれば爆発は防げるはずよ」


「それじゃ、キャロットマシンに装備されている電気ドリルで穴を開けるか電気カッターで外側の金属を切って中の信管を取り出せるわね」


「いえ、そんなことしたらすぐに爆弾は爆発するわ」

「えっ、それじゃどうしたらいいの。目の前にある爆弾をどうにもできなくて爆発するのをみているしかないの?」

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