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32 キャロットマシーンのジョーク

「お父様が危ないわ。奴らに気づかれたら大変だわ。佐川さん、私、パンプキンパロットを連れてキャロットマシンですぐに北海道に行きますね」


「分かりました。研究所のことはご心配なく。お気をつけて」

 アップルスーツに着替えた洋梨子がキャロットマシンに乗り込むと、いつものようにモハベがスキャンし、


「今日のお嬢様の下着はイエローですね。合格です。しかもパンプキンパロットが大喜びです。自分の回復を祝ってお嬢様が自分の体と同じ色の下着を身につけてくれたと思っているようです」


「何よ。そんなわけないでしょ。それより早く発進してちょうだい」


キャロットマシンは発進すると虹色の球となってものすごい速度で空中を飛び、北海道へ向かった。


あっという間に山荘付近に達したところで洋梨子は

「あんまり近づき過ぎると連中に気づかれてしまうわ。少し離れた地点にそっと消音モードで着陸してちょうだい」

「了解です、お嬢様」


「おや、山荘の近くにいるのはお父様だわ。一応草むらに隠れてはいるようだけど。早くキャロットマシンに乗せちゃいましょう。そうすれば安心だから。モハベよ、確かこのマシンにはもう一人乗れるわよね」


「もちろんです、お嬢様。ツインベッドも格納されていますよ。お嬢様に彼氏ができたら一緒に乗れるように。


例えば、あの黄色いメガネの貴公子はどうですか?洋梨子様を助けてくださる、なかなか凛々しい方ではないですか」


「この非常時になんてくだらないことを言ってるの」

「非常時だからこそお嬢様が張りつめずに少しでもリラックスして余裕を持って判断し、行動できるようにと胡瓜博士はそんな配慮で我々をプログラムされたのです」

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