31 北海道の山荘へ
洋梨子は破壊されたパンプキンパロットに駆け寄った。
「かわいそうに。パンプキンパロットや、すぐにお父さんに直してもらうからね」
研究所に戻ると胡瓜博士が
「これからはシステムのメンテナンス及び開発は佐川さんにやってもらうのじゃ。その手始めとしてパンプキンパロットは彼女に修理してもらうからね」
最近の胡瓜博士は疲れ気味なのかもしれないなどと洋梨子は感じた。
それにしても7人のうち一人は激闘の末に倒したが、まだ6人もいて6回も戦わなければならないのかと思うと気が重かった。誰かに代わって欲しいというのが本音だった。
ニュースを見るとサバイバーAを倒した後はどういうわけか破壊活動も殺人もまったく起こらない日々が続いていた。
しかしあと6人いるということであり、彼女たちが何を企んでいるか皆目見当がつかず、洋梨子はのんびり生活しているようには見えるが、内心気が気ではなかった。
そんなある日佐川さんに呼ばれた。
「洋梨子お嬢様、お元気ですか?」
今のは佐川さんの声ではない。そんなところに笑顔の佐川さんが現れ、更にパンプキンパロットが元気よく飛んできて洋梨子の右肩にちょこんととまった。
「今のはパンプキンパロットです。すっかり回復して元気になりましたよ」
「よかった。ところで最近お父様の姿が見えないわね。どこか調子悪いのかしら」
「お元気ですよ。ハムスター型ミニロボットからの連絡があり、実は他のサバイバーたちが、6人のうち何人かは分からないけど、北海道のある山荘に潜んでいることが分かったの。
そこで博士は3日前からその山荘の麓のホテルに宿泊して、山荘内に潜ませてあるハムスター型ミニロボット経由で奴らの話を盗聴し、どんなことを企んでいるのか、どこを攻撃しようとしているのかを探っていらっしゃるの」
「えっ、そうだったんですか。そこに残りの6人が潜んでいるのかどうか、って言うか、それって博士が危ないんじゃないかしら」
「ええ、危険ですよってお止めしたんですけど」




