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3 琉生(るい)の発明とミサンガ

「あっ、メダカさんが元気に泳いでる。ところでひとつ疑問があるわ。その銃、何だっけ、バナナカノンとやらを使って相手に命中したとしても、顔や首筋に当てないとダメでしょ。


それって悪い奴に追いかけられたりしてパニクってる時にはかなり難しいんじゃないかしら」


「いい質問だね。実はそこが最も苦労したところなんだ。けれども大丈夫。


ほら、さっきのメダカの実験では水槽のガラス及び水を通り抜けて効力を発揮したでしょ。


この銃のすごいところは、センサーとAIが搭載されていて、瞬時に対象物を分析して、例えば人間なら、着ている服の素材によってAIが光線の強度を調整するから、どんな服を着ていても催眠光線がその服を通り抜けて肌に達して効力を発揮するということなんだ。


まだこのように実験段階だけど、これが実用化されれば女性はもちろんのこといろんな場面で人を救うことができるんじゃないかと期待しているんだ」


「へー。いいわね。でも、銃である以上、素人が使いこなすのは難しいんじゃないかしら。ドラマとか見ててもなかなか当たらないじゃない」


「それは大丈夫さ。いわゆる拳銃は撃った瞬間にかなりの衝撃があるからなかなか当たらないみたいだけど、このバナナカノンは光線銃なので衝撃は皆無だから、訓練をしていない素人でも簡単に使いこなせるのさ」 


「もう一つの発明は?」

琉生はスタスタと数歩歩くとちょうどバイクくらいの大きさをした物体にかけてあるカバーをめくった。


「これさ」

そこにあるのはバイクくらいの長さで、ちょうどソーラーカーのような形の乗り物であった。

「これって何かの乗り物よね?ソーラーカーってこと?」


「これはココナッツフライという、空を飛ぶ乗り物なんだ。ジェット機や航空機と違ってイオンエンジンで飛ぶのが特徴さ」


「へえー、すごい発明ね」

「あと、もうひとつ洋梨子さんに見せたいものがあるんだ。これは発明とは違うけどね」


琉生が机の中から取り出したものはミサンガだった。

「あっ、これミサンガよね。カラフルでおしゃれね。えっ、これも琉生君が作ったの?」


「えっ、ああ、これは、そのお、妹が作りすぎたっていうんでもらってあげたっていう感じかな。ほら、巷では編み物が流行ってるらしいからね。私が持っていてもしょうがないから、よかったらもらってくれない?」


「えっ、本当に?うれしい。ありがとう。早速手につけてみるわ。ほら、どう?」

「とっても似合ってるよ。美人にピッタリだね」

「まあ、琉生君たら、嬉しいこと言ってくれちゃうのね」

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