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27 胡瓜博士の怒り

その後フランスの凱旋門、エジプトのピラミッドなどが次々と爆破され、たまたま休日で犠牲者は出なかったとはいうものの、いくつかの学校は爆破までされてしまった。


これは今後は生徒がいる時でも爆破するという警告でもあるのだろう。世界各地で警察や諜報機関などが犯人を捕らえようと必死の捜索を試みているのだが、犯人はかなりの射撃の名手のようであり、幾人もの警官や諜報部員が射殺されて亡くなった。


地底人の生き残りと見られる7人は相当な凄腕らしい。それも7人が一緒に破壊活動を行なっているのか分散して活動しているのかさっぱり分からないのだ。


政府も警察もどうにもならないままほとほと困っていた。そんなある日胡瓜博士に総理大臣からリモートでの話し合いがしたいという要請が来た。


総理大臣は、

「地底からやって来た7人とやらに我々は手を焼いている。このままでは警察官たちが殺され続け、さまざまな施設が破壊され、いつ学校が攻撃されて子供たちが被害にあってもおかしくない状況になっている。


胡瓜博士、あなたは秀逸な科学の力を持っていて、ミサイル攻撃やロボットによる破壊やウイルスの拡散を防いだ実績がある。この件は一般的には知られていないが、私、つまり総理大臣直属の諜報部員の調査で判明していて、私だけが知っている情報だ。どうかお力を貸してもらえないだろうか?必要なお金は機密費で何とでもするから」


 胡瓜博士は

「お断りします。私は同じ地球に住んでいる地底人と共存していく道を模索したかったのです。それなのに総理は国会で話し合うこともなく、私に相談することもなく独断で巡航ミサイルKK247を発射して地底のおびただしい数の人々を殺してしまいました。


これは虐殺以外の何ものでもありませんよ。こんな酷いことを独断で実行されたことに私は大いに憤っておりますので」


「そ、それは申し訳なかったと思っておる。ただ、地上の人間たちが攻撃を受けるのを手をこまねいてみているわけにはいかなかったのだ。こんなことになるとは思っていなかった。想定外の事態なのだ」


「断じてお断りします。政府が独断でやったことですから、その後始末も自分たちでやってください。私があなたのいう通りにする義務はありませんから」


そう言うや否や胡瓜博士はモニターのスイッチを切ってしまった。胡瓜博士は普段はおっとりしている感じだが、実は感情が激しく、頑固一徹なところがあり、一度こうと言ったら決して譲歩することはない性格なのだ。

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