25 政府の無謀な対策
疲れきって胡瓜博士の研究所へ戻ると博士は洋梨子を慰労してくれた。洋梨子は地底との往復及びウイルスカプセルの処理で集中力が切れ、疲れきっていたので、研究所の一角にある特別室でゆっくり風呂に浸かった後三日三晩寝てしまった。3日後に目を覚ました洋梨子は何気なくテレビのモニターを見た。
すると緊急ニュースが始まった。
「緊急ニュースです。今日の午後、東京の上空に謎の飛行物体が現れ、メッセージを発しました。お聞きください」
メッセージが放送され、キャスターは
「これは地底人からのものだということですが、次の瞬間謎の女性が現れ、何か特殊な銃のようなものでその飛行物体から投下された人類を滅ぼすというウイルス入りのカプセルを破壊したことで事なきを得たようです。
何故かこの付近の監視カメラは使用不能になっており、たまたま通りがかった数人の人々が目撃したということです。一瞬のことで誰もスマホなどでの撮影はしていないそうです」
胡瓜博士は
「ワシがこの付近の監視カメラを使用不可にしておいたのじゃ。ただ通行人が誰もスマホで撮影していないのは本当にラッキーじゃった」
するとキャスターが続けて
「この事件に関して防衛大臣から大事な発表があります」
「防衛大臣の楠です。今回は偶然にして謎の女性のお陰で事なきを得ましたが、実は我々の掴んでいる情報では、数ヶ月ほど前からミサイル攻撃や巨大ロボットによる破壊攻撃を受けており、どの事件も何者かによって阻止されています。
先ほどの地底人からのメッセージにあったように、これらの攻撃は全て地底人によるものと思われ、政府ではこの件を大いに懸念しています。このままではまたとんでもない事件が必ず起きるでしょう。
実は防衛省では3年前から密かに開発してきた強力な巡航ミサイルKK247が完成の日の目を見ました。ただこれはかなり特殊なミサイルであります。
普通巡航ミサイルというのは空を飛ぶわけですが、KK247は先端に強力なドリルを搭載しており、ドリルを高速回転させて地中を進みターゲットを破壊するのです。
もちろん地中を汚染してはいけないので核は搭載していませんが、かなり広範囲にわたって破壊をする事ができ、このミサイルを2発打ち込めば地底人の住処は完全に破壊できると確信しております」




