24 洋梨子の奮闘と危機
「あのマジックハンドが開くとカプセルが落下してきます。カプセルが解き放たれていない今の方が成功率が上がります。さあ、熱光線を照射してください。さあ、早く!」
洋梨子がトリガーを引くとカノンが発熱し、その瞬間ものすごい勢いでオレンジとイエローが混じったような色の熱光線が飛び出し、カプセルを覆った。
モハべに言われた通りにトリガーを引いたままでいると、熱光線はカプセルを焼き尽くして溶かし、そのまま艦にも達して艦にも穴を開け、艦の中にも照射され続け、艦も炎上したかと思った瞬間大爆音と共に爆発してしまった。
洋梨子は艦の真下にいたので、爆発に伴って大きな破片が飛んできた。モハベが叫んだ。
「お嬢さま、危ない!」
洋梨子はカノンを撃つことに集中していたので、破片に気づいていなかった。数々の熱を帯びた破片が彼女に降りかかってきた時、何者かがものすごい速度で走ってきて彼女を抱き抱えてその場を走り去った。
洋梨子が自分を助けてくれた男を見上げると、それはリュネット・ジョーヌだった。
「助けてくれてありがとう。でもどうしてここにいるの?」
すると男は彼女の顔を見ないようにしながら優しく
「よく頑張ったね。怖かったでしょ?」
洋梨子は急に涙が流れてきた。
けれども男はすぐにカプセル状の乗り物に飛び乗って去ってしまった。
モハベが
「洋梨子様、危なかったですね。助かって本当に良かったですね。大成功、というか艦まで破壊してしまったので想定以上の出来です。これでとりあえず人類は救われました」
しかし洋梨子は複雑な気持ちだった。艦には何人かの地底人が乗っていたはずだ。彼らの命も奪ってしまったことに罪悪感を感じたし、今後地底人による攻撃がより頻繁になり、より激しくなってしまわないか心配だし、今後も自分が戦い続けるのはもうゴメンだとも思った。




