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22 地底人の言い分

「地上の全人類の諸君、我々は地底人だ。我々は君たちがこの地球に登場するずっと前から地底に住んでいる。我々は基本的には君たちと同じような人間だが、脳が発達しており、君たちよりももっと進んだ文明を築いてきた。


本当は地上で生活したかったのだが、あえてそうせずに、ひそやかに美しい自然も何も無い地下で暮らしてきたのだ。それは地上の美しい自然や生き物たちの生活を壊したくなかったからなのだ。


それなのにお前たちはどうだ。我々がせっかく地上の美しい自然と動物たちの楽園を手つかずにしておいたのに、後から登場したくせに多くの動物たちを殺し続け、美しい自然を破壊し続けているではないか。


そして今お前たちは地球のしっぺ返しをくらって苦しみ、困惑している。猛烈に暑い夏、のどかな秋の消滅、海水の温度が上昇したための線状降水帯や増える台風、山火事、数年後には海の魚よりも多くなると言われているマイクロプラスチック。


お前たちのおかげで地球はめちゃくちゃだ。しかも原子力や核といったとんでもない破壊兵器を作り出し、それらをうまくコントロールできずにその放射性廃棄物や汚染水の処理に悩んでいる。


トリチウムの含まれた処理水を30年以上流すなんて言語道断だ。このままではお前たち人間は地球を破壊し尽くして滅亡するだろう。


だから我々は遅かれ早かれ滅亡する君たちを滅ぼし、現在残されている自然を保護しつつ以前の世界のように美しい水と自然の惑星に生まれ変われるようにしたいのだ。


そして今度こそそこに我々が住むのだ。そこでこれより地上人類抹殺プロジェクトを実行する。


今この艦には一つのカプセルがある。片手で持てるくらいの小さなものだが、君たちを滅ぼすにはこれ一つで十分なのだ。


というのはこの中には我々が長年かけて育ててきた高純度の殺人ウイルスが濃縮されているのだ。これからこのカプセルをここ東京のこの場に落とす。


落ちて割れたカプセルからは高速で空気感染する殺人ウイルスが飛び出し、あっという間に全世界に広まり、3日もあれば全人類を殺すことができる。但し、ここが最も苦労したところなのだが、植物や動物などには全く害はなく、人間にのみ作用し、人間が死滅すればウイルスも死滅するように調整してあるのだ」 

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