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16 地底人との交渉?

これで二つの事件が解決した。これで父には大いに協力したことになる。これでやっと念願の普通の女の子に戻れるのだ。


「お父さま、これで私の役割は果たしたわ。これで野菜とか果物の名前のついたいろんな個性的なマシーンともやっとお別れできるわ」


「洋梨子や、今回のことは本当に感謝しておる。また一方で自分の可愛い娘であるおまえをこんな危険にさらしてしまい、しかもある意味私の作ったシステムの実験台にしてしまったことを父として恥じてもおるのじゃ」

「お父さま、もういいのよ。さあ、それじゃあこれからは普通の女の子として大いに楽しむわ」


「洋梨子や、そのことじゃが。わしは今回の2つのオペレーションを通じてわしが長年にわたって研究し、培ってきたシステムが予想通り、いや予想以上にうまく作動したことにことのほか満足しておるのじゃ。


ただコンピュータというのは、思わぬ所に落とし穴があるものじゃ。実は現時点でこのシステムにはおまえの名前及び身体が登録されておる。洋梨子には今回限りという約束じゃったから、おまえの登録を消去し、別の協力者を探し、再登録するつもりじゃった。


じゃがこれはわしのミスとも言えるのじゃが、このシステムはあまりにも複雑にできているため、洋梨子の認証登録を削除するのに3年、そして新たな協力者の認証登録をすると更に2年かかることが判明したのじゃ。つまり合計で5年じゃ。その間、地底人の攻撃に対して何もできないということになる」


「お父さまはやはり私との約束を守る気は無いのね。私を騙したのね。既成事実を作って、私がやらざるを得ないように仕向けたと言うわけね」


「だ、騙したなんてそんな」

「だったら逆に私の方から提案があるわ。このままでは同じことの繰り返しよ。こんな対症療法的なことをやっていてもきりがないわ。


それよりこちらから地底人の国へ出向いて、何とか平和的な解決をすることができないか話し合ったらどうかしら」


「それは無理な話じゃないか。そんなことをしたらお前の命がないぞ」


「お父様のおっしゃっていることは矛盾しているわ。今回のことで、私の命は十分に危険にさらされていたじゃないの。自分の娘をこんな危険に晒したのはどこの誰よ。それにお父様の作ったシステムが優れていると言っても、実戦では完璧とは言えなかったわ」


「何じゃと?それはどういうことじゃ?」

「絶体絶命の危機に謎の黄色いメガネの男が現れて助けてくれたの。それも2度も。彼のおかげで私はここにいるのよ」


「ふうむ。まだワシのシステムには改善が必要ということか。ところでさっき洋梨子が提案した、地底人との話し合いの件じゃが、仮にお前が地底人の王と対面することができたとしても、お前の話を聞いてくれるだろうか。こちらも国を代表する人物が必要なのではないか」


「総理大臣よ。総理大臣に直接話をしてもらえばいいわ」

「総理大臣を地底にお連れすると言うのか?それは不可能なことだ。大体地底国に達するまでには、かなりの困難が待ち受けているに違いないからな。それは危険すぎる」


「それではお父様が、関係者を通して総理大臣に接触し、この地底国の問題について説得をし、キャロットマシンのビデオシステムを通じて、地底国の王とテレビ電話で話し合いをするというのはどうかしら」

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