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14 ロボットとの激闘(1)

「これを見せて私に何か期待してるんじゃないでしょうね。パパとの約束は守ったのよ。私は普通の女の子。それ以上でもそれ以下でもないわ」


「洋梨子お嬢様、この母子を見殺しにできますか?」


もう一度モニターに目を移すと、壊れた歩道橋上で赤ん坊の乗った乳母車と母親がなすすべもなく取り残されている。歩道橋の両側が破壊されているので逃げ場がないのだ。


そしてロボットが歩道橋の方に向かってゆっくり進み始めた。乳母車の赤ん坊が大泣きしていて、母親は呆然と立ち尽くしていた。その瞬間、洋梨子は叫んでいた。


「キャロットマシーン、緊急スクランブル発進!」

研究所にあるはずのキャロットマシーンはあっという間に洋梨子のそばに来ていた。


ちょうど仮面ライダーのそばにいつもサイクロン号が存在しているように、キャロットマシーンも常に自動的に移動して洋梨子のすぐ近くに密かに控えているのだ。


 洋梨子がキャロットマシーンに搭乗すると室内が黄色に変わった。

「なんでこんな緊急時にいちいち下着の色なんかスキャンするの?ま、それはともかく問題はあの親子を救えるかどうかだわ。メインコンピュータ、教えてちょうだい。あの親子を救うにはどうしたらいいの?」


「とにかく時間がありません。このキャロットマシーンで地上から近づき、私が4本のワイヤーでロボットの両腕をある程度固定し、身動きしづらくなったところで、弱点である目をマスカットカノンで狙うのです」


もちろん洋梨子は移動中に車内でアップルスーツに着替え、キウイシューズに履きかえている。キャロットマシーンは高速であっという間に歩道橋の辺りに移動した。


目的の場所に達したとたん、フロントボンネットから4本のワイヤーが飛び出し、ロボットの左右の腕に2本ずつ絡まった。

「あいつは怪力の持ち主です。このワイヤーは10秒ともたないでしょう。さ、早く、お嬢様」

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