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13 巨大ロボット登場

研究所に着いた時、洋梨子はとても複雑な気持ちだった。今回きりということで引き受けた仕事ではあったが、もし父の長年の努力によって作られたこのシステムと自分がいなかったら今頃どうなっていたのだろう。


ミサイルによって原子力発電所が破壊され、放射能が撒き散らされ、多くの人々が死に、被曝し、大変な混乱が起きていたことだろう。


つまり今日の経験で、明らかに地底人の脅威があることがはっきりと感じられたわけだ。ということはこれからも地底人による攻撃が続く可能性が高いということになる。しかしそんなことは自分には関係ないのだ。


 確かに今回は人知れず大きな被害を阻止することはできた。だがそれも今回だけという約束だ。研究所に戻ると、胡瓜博士が笑顔で出迎えてくれた。


「どうじゃ、わしの長年の研究によって完成したシステムはすごいじゃろ」

「確かによくできてるとは思うけど、その前に私をねぎらう言葉はないの?そういうところがお父さんは無神経なのよ。それに私、危うく命を落とすところだったのよ。」


「何だって?それはどういうことじゃ?」

「そんなことはどうでもいいの。じゃ約束通り私はこの仕事とはおさらばよ。私は普通の女の子するんだからね」


「洋梨子や、わしが悪かった。本当によくやってくれたね。無理を言ってこんな危険なことをさせてごめん。ただ、できればこれからもやってくれんじゃろうか?」


「ひどい!私を騙したのね。私は金輪際こんな危険なことはやらないわ。誰か他の人、そう、男の人にやってもらいなさいよ」


「洋梨子、頼む!」

「絶対嫌よ。私の一生を滅茶苦茶にしないでちょうだい」


洋梨子は泣きながら研究所をとびだした。すると走っている洋梨子の左肩にいつのまにかパンプキンパロットが止まっている。


「お嬢様、大変です。地底人によって作られた巨大ロボットが町を破壊し始めました。人々は逃げまどっています」


「私には関係ないわ。それにパンプキンパロット、もう私につきまとわないでちょうだい」

「お嬢様、このままでは町に住んでいる子供たちにも犠牲者が出る可能性があります。お嬢様はそれでもいいのですか?」


「私には関係ないの。警察や自衛隊の人たちの仕事でしょ」

「それでは後生ですから、30秒だけでいいですからモニターを見てください」


モニターを見ると、巨大なロボットによって建物が破壊されていく。ロボットは巨大な手や足で建造物を壊すだけでなく、目から発射されるビームの破壊力も凄まじい。自衛隊の戦車や戦闘機も応戦していたがまったく歯が立たず、戦車は次々と踏み潰され、戦闘機はビームで撃ち落とされている。

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