10 工作員からの攻撃
するとマシーンはジェット噴射し、ものすごいスピードで空中を飛んでいく。洋梨子はパンプキンパロットに聞いた。
「目的地まで何分かかるの?そしてそこで私は何をすればいいの?」
「今キャロットマシーンの立案したプランが上がってきました。あと15分で目的地に着きます。ミサイルが発射されてしまったらそれを撃ち落とすことは不可能ですから、その前に相手を倒し、ミサイル発射装置を破壊する必要があります。その時使うのはマスカット銃です」
「えっそれじゃ目的地に着いてからたった12分しかないじゃない。そんなの無理よ」
「お嬢様のおっしゃることはごもっともですが、この作戦を成功させなければ原子力発電所が爆破されて放射能が拡散し、多くの人々が苦しみながら死ぬのです。我々が全力でサポートしますのでどうかお願いします」
「もおーっ、どうして私じゃないといけないのか、やっぱり納得できないけど今回きりだし、今はやるっきゃないのね。パンプキンパロットちゃん、信頼してるわよ!」
「さすが私のご主人様、了解です」
キャロットマシーンがミサイル基地のそばに到着した。
「お嬢様、右肩に触れて軽く押してください」
「あら、私、いつのまにかピンク色のサングラスをかけてるわ」
「それをかけていれば、ピストルの弾丸でも、矢でもレーザー光線でも千分の一のスピード、つまりスローモーションで動きをハッキリととらえることが可能ですから、余裕で避けることができるのです」
メインコンピュータのパクチーの声が響いた。
「あと10分で彼ら地底人は原子力発電所に向けてミサイルを発射します。その前に何とかミサイル発射装置を破壊しなければなりません。
その際、5人の工作員が襲って来る可能性がありますから、その時はお知らせしますからご注意ください。さあ、すぐに右に曲がって走ってください。時間がありません」
懸命に走っていると、足で地面を蹴る時に何かの力がそっと足裏を押してくれて、いつもよりも楽に速く走れていることに気づいた。キウイシューズの反重力が少し効いているようだ。
その半重力を使えばかなり高い所までジャンプできるということだが、それは練習をしないとまだ難しい。パクチーの指示どおりに走っていくとはたしてミサイル発射装置らしきものが眼前に現れた。
「マスカットカノンは700通りのモードで使えます。今は発射装置を破壊するために03をセットしてください」
洋梨子が03をセットしようとすると、パンプキンパロットが「お嬢様、危ない!左を!」
(左には3人のサングラスをかけた男たちがビーム銃の照準を洋梨子に向けていた。洋梨子がとてつもない恐怖を感じた時、パンプキンパロットが叫んだ。
「大丈夫です、お嬢様。冷静に行動すれば絶対に大丈夫です」
(気がつくと視界が淡いパステルカラーになっている。前方の二人の男からビーム光線が発射されたが、信じられないくらいゆっくりと、ちょうどスローモーションのようにゆっくりと進んでくるのだ。洋梨子はそれを余裕でかわすとパンプキンパロットが叫んだ。)
「モード07さあ、引き金を引いてください」
「でも地底人といっても私たちと同じ人間でしょ?私、人を殺すのやだ!」
「その銃には殺人モードは搭載されていません。相手をしばらく眠らせておくだけです」
「それは分かったわ。でも私、銃なんてつかったことないし、撃てないよ」
(その時2人の男たちが同時にビーム光線を発射した。)
「危ない、避けて」
(洋梨子は気づくのは遅れたが、やはり余裕で避けた。)




