第十二話癒しの午後
第十二話癒しの午後
「ねえ愛海見て水族館だって行ってみようよ!!」
「そんなに焦らないで彩那、先生に連絡してからにしないと……父さんみたいなのと出会わないとは限らないから。これ以上彩那に迷惑かけたくない」
「別に迷惑ぐらいならかけてくれていいのに私は気にしないよ」
「彩那はそうでも私は気にするの。それに私のせいでこれ以上彩那には傷ついてほしくないから」
「私のせいとか言わないで」
「でも……」
「でもじゃない、このままだと話が終わりそうにないから入ろう愛海」
彩那に連れられて私は水族館に入った。
「見てみて顔ハメパネルだって一緒に写真撮ろうよ愛海」
彩那はそう言って近くにいた人に写真を頼んでいた。
「それではいきますよ笑って笑って、はいチーズ」
カシャ
「はい、写真いいの撮れたと思うよ、楽しんでね」
撮ってくれた人にお礼を伝え私たちは水族館を回ることにした。
「見てよ愛海オオグソクムシだって……写真では見たことあったけど、実際にみても本当ダンゴムシに似てて可愛いよね」
「……私はうじゃうじゃの足と乗せた時のゾワゾワがちょっと無理(うん可愛いよね)」
「逆になってるよ愛海」
「私はエイが可愛いと思う」
「分かる、ちょこんとした目と口とか可愛いよね」
私と彩那は水族館を回った。
四十五分ほど水族館を堪能した私たちが次に向かったのは水族館近くにあった猫カフェプチという場所だ。
猫カフェに行くと言ったときから彩那がソワソワしてて可愛いと思ってしまった。
私たちは猫カフェに行ったりお土産屋さんで咲美たちにお土産を買ったりホテルまでの時間を二人で楽しんだ。
橘さんをはじめとする親衛隊の人たちの気配は感じなかったから、本当に二人きりにしてくれたんだ。
あとでお礼を言っておかないといけないな。
そしてホテルにて
「必ず消灯時間を過ぎたら部屋から出ないこと。出たらキツ〜いお仕置きが待ってるわよ〜」
「先生お仕置きってなんですか〜」
「正座って言いたいところだけど、校長先生に怒られちゃうから、先生の愚痴をずっと聞いてもらうわよ〜」
「先生それはただのご褒美です」
「霧島くん嬉しいこと言ってくれるじゃない、ありがとね」
「本心を言ったまでですから」
「ほんと霧島くんって先生のこと好きだよね」
「当然です。僕は先生を愛してますから」
「何度も言ってるけど霧島くんと私は教師と生徒なのよ。……でもまあ卒業したら、考えてあげなくもないけど」
先生たちからホテルでのルールを聞いたのち鍵を貰った私たちは部屋に向かった。
ピッ
「彩那荷物置いたらホテルの中散策しない?」
「賛成、賛成!!」
「提案なんだけど橘さんも誘わない? 二人きりにしてくれたお礼も兼ねてるけど、どうかな?」
「さっそく呼んでくるね!!」
彩那の背中はあっという間に見えなくなった。
その速さから私だと彩那を満足させれなかったのかと不安になってしまった。
読んでいただきありがとうございます!!
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