第十一話波乱の午前
第十一話波乱の午前
「大丈夫だからね愛海、一旦先生のところに行こう」
彩那は私を先生たちがいる集会所に連れて行ってくれた。
「そんなに震えてどうしたの白本さん!!」
「愛海のお父さんがいたの、それで」
「松岡先生を呼んでくる。それなら何かある前に止めてくれるでしょ。ちゃんと私も一緒にいるからね」
「ありがとうございます先生」
それから先生は松岡先生に電話をした。
「今すぐ松岡先生が来てくれるって」
「先生も彩那も本当にありがとう。父さんのことはまだ不安だけど、せっかくの修学旅行だから楽しまないと」
ニギッ
「何があってもずっと一緒だからね愛海」
「うん」
その後彩那と先生たちがいることで少し安心してしまい一瞬離れてしまった。
もっと用心していればよかったと後悔した。
「おっ、良いところにいるじゃねえかよ。よくもあんときゃ通報しやがったな。そのせいで捕まったじゃねえかガキの分際で俺に逆らいやがってまた教育してやるよ」
「はぁ、はぁ、危ない愛海!!」
ボゴッ
「またテメェか!!」
「とっ、父さんやめて!!」
ガシッ
「遅くなってすまなかった二人とも」
「松岡先生!!」
「私のせいで彩那が、彩那が……」
「愛海のせいじゃない!!」
「テメェとっとと離せ!!」
「通報があったのはこちらで間違いないですか?」
その後父さんは警察に連れて行かれ波乱の修学旅行の一日目の午前が終了した。
「ごめんね彩那、怪我大丈夫……じゃないよね。何かお詫びさせて」
「それなら明日も一緒に回ろう。私はそれで充分だからさ」
「でも、それだと彩那の怪我に見合わないよ」
「だったら修学旅行で私のお願いをなんでも叶えてもらうっていうのならどう?」
「……それなら」
「じゃあ早速お願いしてもいい?」
「うん、いいよ」
「お揃いの物が欲しいなぁ」
「もしかしてあのマグカップとか?」
「えへへ、よく分かったね」
私と彩那が買い物をしている際、橘さんが申し訳なさそうに私と彩那に話しかけてきた。
「白本さん、大丈夫だった? 私たち何も出来なくてごめん。白本さん、心配だからさっきみたいになりそうだったら私たちを頼って。彩那様、お怪我は大丈夫ですか? これ使ってください。それでは私はこれで」
「ありがと穂乃果ちゃん。それとこれから班別活動なんだから離れたらダメでしょ」
「私は賢人と一緒に回るので、彩那様は白本さんと回ってください。さすがにあの後なので楽しんでください。白本さん、彩那様をちゃんと満足させてよ!!」
「ありがとう橘さん。でも彩那と回りたかったんじゃ」
「今回は仕方ないでしょ。ですから明日回ってくれませんか彩那様」
「明日はごめん無理!! 明後日なら」
「それでは明後日お願いします」
橘さんは全力疾走であっという間にいなくなった。
そして班別活動は二人で回ることになった。
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