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 9-4 答え



*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀٭*❀



それから数日。


試用期限が目前に迫った今もなお、紅悠と律は、互いの気持ちを確かめられずにいた。


そしてそんな中、今日も村塾を終えた子供たちが、賑やかに首長邸へと向かっていた。


「ねぇ…首長様と紅悠様、最近元気ないよね」


歩きながら、少女の一人がぽつりと呟く。


「何か嫌なことでもあったのかなぁ?」


「そういう時は、美味いもん腹いっぱい食えば元気になるんだぜ」


恰幅の良い少年がそう言うと、「それはお前だけだろ!」と総突っ込みが入った。


「そしたら、お花をたくさん摘んできてあげるのはどうかな?首長様も紅悠様も、お花が大好きだよ」


「そうだね!…でも、そんなにたくさんお花が咲いてる場所、あったっけ?」


首を傾げる少女に、少年がきらりと顔を光らせる。


「だったら、みんなで里山に行こうぜ。あそこなら今頃、色んな花が咲いてるはずだ」


「えっ…でも、里山はまだ立ち入り禁止だよ」


子供たちは、不安げに顔を見合わせるが。


「ちょっと行って花を摘んでくるくらい、大丈夫だって。首長様たちを喜ばせたいだろ?」


少年の言葉に、子供たちは揃って頷いたのだった。



「ああ、紅悠様!ちょうどよかった」


買い物のために市場へ出てきていた紅悠のもとに、八百屋の女店主が駆け寄って来る。


「いやね、ついさっき、子供たちが里山に入って行くのを見かけたもんだから」


「えっ…子供たちが?本当ですか?」


紅悠が聞き返すと、店主はこくこくと頷いて。


「あたしも走って行って止めようかと思ったんだけどね。でもあの子たち、あっという間に山の中に入り込んで見えなくなっちゃって…それで村のみんなが、まずは首長様たちに相談した方がいいって」


「分かりました。私が様子を見てきます。…危ないので、皆さんは里山には近づかないようにしてください」


店主にそう言い残し、紅悠は里山に向かって駆け出した。


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