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クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: 島田一平(ねこちぁん)
猫二の章【NkQ費削減】

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ep.671 銀河の果て、始まりの種火

降り注いだレモンシャワーが止んだとき、そこは披露宴会場でも、ましてや地球ですらありませんでした。見上げる空には巨大な環を持つ惑星が浮かび、耳を澄ませれば「はい・よー……はい・よー……」と風が鳴く、銀河の果ての未開惑星。


「ひぎィィィ!どこだニャここは!?通信圏外どころか、銀河系外の気配がするニャー!!」



猫二の絶叫が、湿度の高いジャングルに響き渡ります。しかし、その傍らでうさちぁんは、酒樽を抱えたまま、地面に生えた見たこともない紫色のキノコをじっと見つめていました。


「……ふにっ!……ここ、いい匂い。土が、生きてる……」


「素晴らしい直感なのです!うさちぁん!ここはきっと、宇宙で一番の『撮れ高』が埋まっているフロンティアなのですー!!」


咲姫は、最新式のスタビライザーに固定したカメラを構え、記憶を失い「ネギ新人」へとクラスチェンジした元・極新人を見据えました。


「ネギ新人君!混乱している暇はないのです!私たちはまず、ここを『銀河版エトスフェリア』の第一拠点にするのです!そのために……まずは広場の確保、そして『かまど』を作るのですー!!」


「かまど……ですか?居住区や防衛ラインの構築よりも優先すべきリソース配分と?」


首を傾げるネギ新人に、咲姫はかつて石積み職人ガラムと出会った時のように、確信に満ちた笑顔で宣言します。


「そうなのです!家よりも道よりも、一番先にかまどなのです!お腹が温まって『あったかいね』って笑い合える場所があれば、どんな未開の地でもそこは『お家』になるのです!」


咲姫の合図とともに、空中に待機していた精霊たちが、高性能カメラを搭載した「自動追尾ドローン」に次々と乗り込みました。


「サヤ!チーム分けの最適化を命じるのです!ドローンたちは各班の勇姿を一秒たりとも逃さず記録するのです!!」


「かしこまりました♪各個体の生存確率を度外視し、ロケ優先の編成を完了しました♪」


サヤが輝く笑顔で告げ、チームが割り振られます。


銀河開拓ロケ・チーム編成

【探索・場所特定班】:ネギ新人&信者チーム


惑星「はい・よー」(仮名)の座標特定と、居住可能な広場の策定。ネギ新人の時給(15NkQ)に含まれる「成長の余地(余白)」を、未知の惑星マッピングに転嫁させます。


【材料・燃料採集班】:猫二&怪獣チーム


かまどの土台となる石と、見たこともない「銀河の薪」の確保。猫二の鼻と怪獣たちの筋肉が頼りです。


【設営・防衛隊】:雷電・餡子熊王・騎士・メイド・その他


迫りくるジャングルの脅威から拠点を死守し、咲姫が理想とする「安心できる匂いがする場所」の土台を築きます。


「さあ、行くのです!世界で一番、安心できる匂いがする場所を宇宙の果てに作るのですー!!」


咲姫の号令とともに、ドローンの群れが羽音を立ててジャングルへと散っていきました。

咲姫の「まずはお腹を満たすことから」という信念は、場所が銀河の果てになっても揺るぎません。ネギ新人となった彼の「余白」が、この未知の惑星でどう埋まっていくのか……。

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