ep.418 白銀の採掘場:雪原の死闘と「時価1000分の1」の慈愛
雪山を下り、一行が辿り着いたのは地平線まで続く広大な「パルミエ雪原」だが、咲姫が求めたのは美しい雪景色ではなかった。彼女は適当に投げた金のピックが刺さった地点を指差し、爛々と瞳を輝かせた。
「にゃうにゃあ! 決まりなのです! ここを掘れば、皆さんの『情熱』が鉱石となって溢れ出すのですー!!」
■ Lv.18:主役の「撮影(モンスター退治)」
今話の主役、餡子熊王は「雪原の侍」として白の和装を纏い、騎士と共に採掘場の周囲に陣取っていた。彼らの任務は、新人たちが掘り出す希少鉱石の輝きと血の匂いに誘われて次々と現れる、雪熊や雪狼の群れを「画になるように」殲滅することだ。「ヌンッ! 寄るな、雑兵ども。……主役の出番を汚すな」餡子熊王が拳を振るうたび、雪原に巨大なクレーターができ、襲い来る猛獣が肉片へと変わる。騎士もまた、アリスとサヨの「パパ、あっちから狼が来てるのですぅ。一匹も通しちゃダメなのですぅ」という冷酷な指示に従い、神速の剣筋で防衛線を死守していた。
■ 新人たちの「採掘(過酷な労働)」
その守護の中で、新人アイドルたちはマイナス八十度の凍土にツルハシを振るっていた。「重い……冷たい……。でも、これを掘れば投げ銭が……!」 彼女たちが必死に掘り出すのは、鉄や銅ではない。伝説の金属『オリハルコン』や『ハイミスリル』。極寒の重労働で指の感覚が消えかかる中、彼女たちは「これはステージ演出の小道具掘りです」という咲姫の言葉を信じて掘り続ける。
■ 咲姫の「買い取り」と猫二の皮算用
撮影の合間、山のように積まれた希少鉱石を見て、咲姫は満足げに頷く。「素晴らしいのです! この石たちは本来なら産業廃棄物ですが、皆さんの努力に免じて、私が特別に『相場の1000分の1』で買い取ってあげるのですー! これぞパルミエ流の優遇価格なのですー!!」銀河経済を揺るがす財宝が、たった数枚の硬貨と「撮影済みのゴミ」という名目で処理される。それを見ていた猫二は「にゃはは! そのゴミ、俺様が無料で回収してやるにゃ!」と横流しを画策するが、その輸送費すらも「猫二個人への貸付金」としてアリシアの帳簿に刻まれていることに、まだ気づいていない。
■ 下っ端の受難と「魚人の行方」
新スタッフの魚人は、前回の雪山で凍りついたまま、今話では「和風庭園の氷彫刻(やられ役)」として採掘場の入口に突き刺されていた。たまに雪狐が彼のヒレを齧りに来るが、凍りすぎていて歯が立たない。象獣人は「生体クレーン」として、長い鼻で数百キロのオリハルコンを吊り上げ、咲姫のコレクションへと運ばされていた。
「いい画なのです! 誰もが役割を全うし、幸せな物語を紡いでいる……これぞパルミエなのですー!!」
ピックアップ
騎士&餡子熊王(Lv.18:主役の用心棒)
「撮影」という名のモンスター討伐に従事。和装で立ち回る餡子熊王と、嫁の監視下で剣を振るう騎士。彼らの武力が、新人たちの「安全な重労働」を担保している。
新人アイドル(Lv.15以下:採掘労働者)
希少鉱石を掘らされる「小道具係」。相場の1000分の1という買いたたき価格を「慈愛による買い取り」と信じている。
猫二(Lv.17:踊らされる悪代官)
安く買い叩かれた鉱石をさらに横領しようとしているが、その背後にはアリシアによる「天文学的負債」の罠が口を開けて待っている。
役割分担をより明確にしました。Lv.18が戦い、新人が掘り、咲姫が収奪し、猫二が(罠とも知らず)小銭を拾う。ホワイトな物語の裏で、惑星資源が「経費」の名の下に搾取されていく様子を描きました。
【裏話】
裏山掘ったら希少金属が出てきた!
っていうのが元になります。何で読んだか忘れちゃいました。
ドラクエビルダーズ2ではそこら中掘ってたから、それかな?
火山と鉄の島とかでは本拠地の真下とか掘ってましたし。(ストーリー丸っと無視)




