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クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: 島田一平(ねこちぁん)
咲姫の章【劇:TRANSFORM】天国と極楽

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ep.406 発光と誘惑:開拓エリアの「歩くおつまみ」

 猫二から「ゴミ」として横流しされた『銀河真珠芋』を、こっそり完食した新人Cの身に異変が起きたのは、その日の夜だった。


「な、なにこれ……体が、体がペンライトみたいに光ってる……!?」


 新人Cの皮膚が、脈動する青い光を放ち始めた。それだけではない。彼女の体からは、どんな香水よりも濃密で、食欲をダイレクトに刺激する「最高級のローストポークの匂い」が溢れ出したのだ。


「……さらっと。解説します。銀河真珠芋は、原生生物を引き寄せるための『誘引種子』です。それを摂取した個体は、惑星中の肉食獣にとって、暗闇で光り輝く『芳醇なディナー』として認識されます」


 アリシアの冷徹な解説が離宮に響くのと同時に、原生林の奥から「ブゴォォォ!」という地響きのような鼻息が聞こえてきた。現れたのは、パルミエ名物『暴君金剛ブタ』。軽自動車ほどの巨体を持つ、歩く最高級ラードの塊である。


「た、助けてぇぇ!! 食べられちゃうぅぅ!!」


 光り輝き、美味しそうな匂いを振りまきながら逃げる新人C。その後ろを、涎を垂らした巨大ブタが猛追する。その様子は、浮遊カメラによって「深夜のサバイバル・アイドル・レース」として全宇宙に生配信された。


■ 離宮のテラス:検品(観戦)タイム

「あはは~! 見て見て果林! あの新人ちゃん、全力で走ってるねぇ~。光ってるからどこにいるか丸わかりだよぉ~」


 うさちぁんはうさみみを揺らしながら、経費の冷えたビールを喉に流し込む。


「あの子を追いかけてるブタ、あれこそ私の求めてた『大吟醸に合うお肉』じゃない? 騎士さん、出番だよぉ~!」


「パパ、チャンスなのですぅ! あのブタを仕留めて、新鮮な生肉を離宮に持ち帰れば、今夜の『特別家族ボーナス』を許可してあげるのですぅ!」左右からアリスとサヨに押し出され、騎士は「新人Cを助ける」という名目のもと、実態は「うさちぁんの酒の肴」を確保するために原生林へダイブした。


■ 開拓エリア:地獄のバーベキュー

 騎士の無双により、暴君金剛ブタは見事に解体された。だが、ここでも「ホワイトな格差」が牙を向く。


「……さらっと。仕留めたブタの『ヒレ』と『ロース』はVIPの検品用として没収します。新人Cさん、あなたは『囮(照明係)』としての貢献が認められたので、経費として『ブタの足先ヒヅメ』の所有権を与えます。自分で焼いて食べてください」


 新人Cは、体からローストポークのいい匂いをさせながら、泥だらけの地面で硬いヒヅメを齧る。


「……美味しい。パンより、ずっと美味しいけど……私、明日も光りながら逃げなきゃいけないの……?」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


新人C(Lv.10): 「歩く餌」としてのPVが爆走し、全宇宙から「もっと逃げろ!」と投げ銭(手数料はVIPへ)が届く。


騎士: ブタを担いで帰宅。アリスとサヨから「よくやったのですぅ」と、物理的な「愛のアイアンクロー」で迎えられる。


うさちぁん(Lv.20): 「やっぱり獲りたては最高だねぇ~。新人ちゃん、明日も頑張って光ってねぇ~!」


猫二(総務部長): どさくさに紛れて、ブタの『内臓モツ』を回収。「闇のホルモン焼き屋」の開店準備に余念がないにゃ。

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新人Cさん、おめでとうございます! ついに「パン以外の肉」を手に入れましたね!(※ヒヅメですが)

「光る・匂う・追われる」という、アイドルとして最高の露出(物理)を獲得した彼女。 次は、この「歩く最高級餌」を巡って、他の新人たちが「私も光りたい!」と銀河真珠芋の争奪戦を始める地獄の美談が始まりそうですね!


【裏話】

投げ銭させるにはどうすればいいか?

感動じゃ「咲姫が」面白くない

うさちぁん=投げ銭する人=酔っ払い

ということで夜中のサバイバルになりました。

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