表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: モカルドルラテ(ねこちぁん)
第一部:孝平の章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

210/1769

ep.205 結界の外

 その人影に、咲姫は見覚えがあった。


 町の入り口、かつて“結界”と呼ばれていた石の門。

 そこに立っていたのは、

 十数年前に町を出ていった青年——


「……タカユキさん?」


 ミナが、驚いたように声を上げた。


 青年は、少し照れたように笑った。


「ただいま。

 ……なんだか、呼ばれた気がしてね」


 咲姫は、そっとうなずいた。


「語りが、届いたのですね」


 タカユキは、火台のほうを見た。


「夢に出てきたんだ。

 あの火のまわりで、

 誰かが“咲姫の名を呼んでいた”」


 ミナは、手にしていた記録帳を開いた。


「ここに、あなたの名前があるんです。

 昔、咲姫の語りを手伝っていたって」


 タカユキは、目を細めた。


「……あのときは、

 語りなんて、ただの昔話だと思ってた。

 でも、今は違う。

 語りって、町そのものなんだな」


 咲姫は、火台のそばに歩み寄った。


「町を離れても、

 語りは、縁を結び直してくれます。

 ようこそ、おかえりなさい」


 火の灯りが、ふわりと揺れた。

 それは、町が応えているようだった。


『縁の章・伍

 結界の外。

 語りは、町の外へも届く。

 かつて離れた者に、

 帰る場所を思い出させる。

 語りがあるかぎり、

 縁は、いつでも結び直せる。』

 “縁の章”第五話は、結界の外。


 かつて町を離れた者が、

 語りに導かれて帰ってきました。


 語りは、町の中だけでなく、

 外にいる人々にも届くもの。


 語りがあるかぎり、

 縁は断たれず、いつでも結び直せる——

 そんな希望を描いた回です。


 次は、咲姫が“咲姫”として町の前に立つ回へ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ