Nutral.34 起源なのです!――魚人一族と、止まらぬ海の記憶
海底2.2NkQ階。
温泉源の奥にある静かな洞窟。
魚人一族の新スタッフ、リュオとシェルは、咲姫たちをそこへ案内していた。
リュオ
「ここは……我ら魚人の“記憶の間”」
シェル
「海底の揺れ……潮の流れ……すべてが刻まれている」
咲姫
「にゃうにゃ!歴史なのです!」
新平
「魚人の歴史……気になりますね……」
魚人の誕生
洞窟の壁には、古い絵が刻まれていた。
波。渦。泳ぐ影。
そして――止まった影が、消えていく姿。
リュオ
「我らの祖は……“止まった者”から生まれた」
新平
「止まった……?」
シェル
「海は……常に動く。潮も、光も、命も……止まらない。だが、昔……海底に“止まった者”がいた」
咲姫
「にゃうにゃ?止まったらどうなるのです?」
リュオ
「海に拒まれる。動かぬ者は……海に溶ける」
新平
「溶ける……?」
シェル
「海は……動きを求める。動かぬ者は……存在できない」
猫二
「にゃ……(=怖いにゃ……)」
“止まらぬ者”の誕生
壁画の次の絵には、ひれを持つ者たちが描かれていた。
リュオ
「海に溶けかけた者たちが……最後の瞬間に“動いた”」
シェル
「その動きが……海に認められた。それが……魚人の始まり」
新平
「動き続けることで……生き残ったんですね」
リュオ
「そう。だから我らは……止まらぬ」
シェル
「止まることは……死。動くことは……生」
雷電
「どすこい。筋が通っておる」
餡子熊王
「……静かだが……強い」
魚人の“階級”
洞窟の奥には、複雑な線が刻まれた壁があった。
リュオ
「これは……“動きの階級”」
シェル
「動きの速さ……動きの深さ……動きの持続……それで……位が決まる」
新平
「じゃあ……咲姫様は……?」
リュオ
「最上位」
シェル
「動きが……止まらない。思考も、行動も、概念も……常に動いている」
咲姫
「にゃうにゃ!ぷるぷるは動きなのです!」
リュオ・シェル
「「ぷるぷる……=最上位……!」」
猫二
「にゃ……(=完全に信じてるにゃ……)」
魚人の“海底の試練”
洞窟の最奥。そこには、巨大な渦の絵が刻まれていた。
リュオ
「これは……“海底の試練”」
シェル
「魚人は……一度だけ、この渦に挑む」
新平
「どうなるんですか……?」
リュオ
「動きが止まれば……飲まれる」
シェル
「動き続ければ……認められる」
咲姫
「にゃうにゃ!わたしも挑戦するのです!」
新平
「やめてください!!」
リュオ
「咲姫は……すでに合格している」
シェル
「動きが……海底の渦より速い」
咲姫
「にゃうにゃ?」
猫二
「にゃ……(=どういう基準にゃ……)」
魚人一族の“誓い”
洞窟を出ると、海底の光が揺れていた。
リュオとシェルは、咲姫の前でひれを揺らし、静かに頭を下げた。
リュオ
「我らは……止まらぬ者に仕える」
シェル
「海底の揺れ……温泉の流れ……すべて……守る」
咲姫
「にゃうにゃ!よろしくなのです!」
新平
「頼もしい……」
雷電
「どすこい。良き歴史でござる」
餡子熊王
「……海の者は……深い」
猫二
「にゃ……(=仲間になってよかったにゃ……)」
新興宗教っぽいものが出来ました。
名前は、まだない。




