Nutral.33 深淵なのです!――魚人一族と、止まらぬ者の系譜
アクア・プリン・タワー温泉旅館。
新たに加入した魚人一族の二人は、すでに海底フロアで働き始めていた。
海底2.2NkQ階。
温泉源の近くは、海流が複雑に絡み合う場所だ。
男の魚人・リュオは、その流れを読むように指先を動かしていた。
リュオ
「……水圧、安定。熱流、問題なし」
女の魚人・シェルは、海底の岩肌に耳を当てていた。
シェル
「……海底火山、静穏。揺れ……微弱」
新平
「すごい……。人間にはわからないことが、全部わかるんですね……」
リュオ
「我らは……止まらぬために、常に感じ、常に動く」
シェル
「止まれば……死ぬ。だから……動き続ける」
魚人の“止まらぬ文化”
海底管理を終えた二人は、ロビーに戻ってきた。
猫二が、興味深そうに近づく。
猫二
「にゃ……。魚人って、寝るときどうするにゃ……?」
リュオ
「寝る……?我らは……止まらぬ」
シェル
「眠りは……動きの中にある。体は休めても……動きは止めない」
新平
「どうやって……?」
リュオ
「呼吸……ひれ……指先……どれか一つでも動いていれば……生きられる」
シェル
「止まることは……死。だから、止まらぬ者を……尊ぶ」
新平
「なるほど……だから咲姫様が“最上位”に見えるんですね……」
リュオ
「咲姫は……止まらぬ。思考も、行動も、概念も……常に動いている」
シェル
「我らの王……」
咲姫
「にゃう?わたし、王なのです?」
リュオ
「王……以上」
シェル
「“止まらぬ核”……」
新平
「(なんかすごい称号ついてる……)」
魚人の“動きの階級”
咲姫は興味津々で尋ねた。
咲姫
「にゃうにゃ!魚人の世界では、どうやって偉さが決まるのです?」
リュオ
「動きの質……量……持続……止まらぬ者ほど……上位」
シェル
「考え続ける者……働き続ける者……動き続ける者……それが……尊い」
新平
「じゃあ……雷電さんとか、すごいんじゃ……?」
リュオ
「雷電……動きは少ないが……“気”が動いている」
シェル
「静の動き……あれは……上位」
雷電
「どすこい」
リュオ・シェル
「「どすこい……!」」
猫二
「にゃ……(=通じてるにゃ……)」
魚人の“仕事観”
海底管理を終えた二人は、咲姫の前でひれを揺らした。
リュオ
「働くこと……動くこと……それは……生きること」
シェル
「止まらぬ者に仕えること……誇り」
咲姫
「にゃうにゃ!わたしも動くのです!」
リュオ
「動き……速い……!」
シェル
「思考……跳ねる……!」
新平
「(この人たち、咲姫様の動きに感動してる……)」
魚人の“海底視野”
海底フロアの点検中。リュオが突然立ち止まった。
リュオ
「……揺れ……微弱」
シェル
「……海底の“何か”が……動いた」
新平
「何かって……?」
リュオ
「まだ……わからぬ。だが……動きがある」
シェル
「動きは……兆し。兆しは……変化」
咲姫
「にゃうにゃ!変化は楽しいのです!」
リュオ
「最上位……!」
シェル
「さすが……!」
猫二
「にゃ……(=褒められてるのかにゃ……?)」
魚人一族の“誓い”
ロビーに戻った魚人たちは、咲姫の前でひれを揺らし、静かに頭を下げた。
リュオ
「我らは……止まらぬ者に仕える」
シェル
「海底の揺れ……温泉の流れ……すべて……守る」
咲姫
「にゃうにゃ!よろしくなのです!」
新平
「頼もしい……」
雷電
「どすこい。良き働きでござる」
餡子熊王
「……海の者は……静かで良い」
猫二
「にゃ……(=本当に仲間になったにゃ……)」
新スタッフ加入です。
でも、まだ少ないのでもっと増えてくれないかな~?なのです。




