Nutral.29 VIPなのです!――海中タワマン旅館、反エリート主義プロトコル発動
【番組名】
《タルミ24時:甘味インフラ特集・緊急速報》
【現場キャスター】
新平(旅館スタッフ兼レポーター)
オープニング:突如現れた“超VIP艦隊”
新平
「こんばんは。《タルミ24時》の新平です。本日は、アクア・プリン・タワー温泉旅館に突如として現れた“VIP艦隊”による騒動をお伝えします。」
カメラが海上を映す。
巨大な金色のクルーザーが10隻、海面を埋め尽くしている。
新平
「こちらが問題の艦隊。“世界貴族連盟”を名乗る一団が、旅館に“特別待遇での入館”を要求しているとのことです。」
猫二
「にゃあ……(=絶対トラブルにゃ……)」
VIP代表、堂々と要求する
【現場:海上デッキ】
VIP代表(きらびやかな服)
「我々は世界貴族連盟である!この旅館の最上級フロアを“専用フロア”として提供せよ!もちろん、海中チューブなど歩かぬ!VIP専用ゲートを開けよ!」
新平
「(いや、そんなもの最初から存在しない……)」
咲姫、現場に登場
咲姫
「にゃうにゃ!VIPゲートは――初期設定で削除済みなのです!」
VIP代表
「な、なんだと!?我々は特別扱いされるべき存在だぞ!」
咲姫
「にゃうにゃ!この旅館は“平等の温泉”なのです!偉い人も、王様も、貴族も、みんな同じチューブを歩くのですよ!」
猫二
「にゃ……(=咲姫、容赦ないにゃ……)」
反エリート主義プロトコル、発動
咲姫が0.13PLCを起動すると、旅館の外壁に巨大な琥珀文字が浮かび上がった。
【反エリート主義プロトコル:発動】
・VIP専用ゲート:存在しない
・VIP専用フロア:存在しない
・VIP専用温泉:存在しない
・VIP専用待遇:概念的に削除済み
VIP代表
「ば、馬鹿な……!我々は世界貴族連盟だぞ!?特別扱いされて当然――」
咲姫
「にゃうにゃ!特別扱いされたいなら、まず“ぷるぷる”になるのです!ぷるぷるしてない人は、VIPではないのです!」
新平
「(VIPの定義が独特すぎる……)」
VIP、海中チューブを見て絶望する
カメラが海中15NkQのチューブを映す。一般客がぷるぷる揺れながら歩いている。
VIP代表
「な、なんだこの……ぷるぷるの通路は!?我々に歩けというのか!?」
咲姫
「にゃうにゃ!歩けないなら――帰るのです!」
VIP代表
「ぐぬぬ……!」
雷電と餡子熊王、静かに圧をかける
雷電
「礼儀なき者は、湯に入る資格なしでござる」
餡子熊王
「……甘味の前に、身分は不要だ」
VIP代表
「ひっ……!」
新平
「(この二人が言うと説得力がすごい……)」
VIP、ついに敗北
VIP代表
「……わ、わかった!歩く!歩けばいいんだろう!!」
咲姫
「にゃうにゃ!では、ぷるぷるチューブへどうぞなのです!」
VIPたち
「ぷるぷる……ぷるぷる……(揺れながら歩く)」
猫二
「にゃ……(=結局歩くんだにゃ……)」
しかし、VIPは“ぷるぷる耐性ゼロ”
VIP代表
「う、うわああああ!!揺れる!揺れすぎる!!こんな通路、歩けるかぁぁぁ!!」
ドボン!!
VIP代表、海に落ちる。
新平
「落ちたーーー!!」
咲姫
「にゃうにゃ!VIPバイバイなのです!」
エンディング:旅館は今日も平和
新平
「以上、アクア・プリン・タワー温泉旅館からお送りしました。VIPは帰りましたが、旅館は通常営業中です。」
猫二
「にゃ……。VIPより一般客の方が強いにゃ……」
雷電
「礼儀正しき者こそ、真のVIPでござる」
餡子熊王
「……甘味の湯は、平等だ」
咲姫
「にゃうにゃ!VIPバイバイなのです!」
自称権力者とか自称VIPはバイバイなのです!




