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クラフトアルケミストの異世界素材録 〜スローライフから始まる概念破壊の銀河群像劇〜  作者: 島田一平(ねこちぁん)
咲姫の肉球学園生活"中等部"編

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瞳30:白銀の鏡面――銀ゴーレムと、2.2ミクロンの「くすみ」なのです!

眩しすぎる敵――鏡の巨人


銅ゴーレムを「最強のお鍋」にするために回収した広場に、目を真っ赤にした男子部生たちが駆け込んできました。


「咲姫さん、目が、目がやられる!地下三階の奥に、全身がピカピカの鏡でできた『銀ゴーレム』が現れたんだ。あいつ、こっちの魔法を全部反射してぶつけてくるし、近づこうとすると反射した光が眩しすぎて何も見えないんだ!」


出現したのは、汚れ一つない純銀の体を持つゴーレム。

銀は「魔除け」の象徴。生半可な呪文は鏡面で跳ね返され、物理攻撃もその滑らかな表面で受け流されてしまう。何より、その「あまりの綺麗さ」が、戦場を光の暴力で支配していました。



咲姫の解析――綺麗すぎるなら「汚せばいい」のです!


「……眩しくて困るなら、曇らせてあげればいいのです。どれほど高貴な銀色でも、生活のちょっとした『余白(汚れ)』には勝てないはずなのです!」


咲姫はお玉を構え、難しい計算式の代わりに、掃除の知恵をデカプリンに伝えます。


「いいですか?銀が一番嫌いなのは、ピカピカを台無しにする『黒ずみ』なのです。温泉の匂いや、腐った卵の成分――つまり『硫黄いおう』をちょっと混ぜてあげれば、あの鏡は一瞬でただの黒い石になるのです!」



2.2ミクロンの「くすみ攻撃」――虹色の温泉街なのです!


「デカプリン、あなたの『虹色の魔力』から、一番ツーンとする成分だけを抽出するのです!温泉卵222個分の匂いを、あの銀ピカにぶつけるのです!」


咲姫の合図で、デカプリンが虹色の霧を噴射しました。ただし、今度の霧はいい匂いではありません。温泉街の路地裏のような、独特の刺激臭を放つ「硫化水素」の魔力霧です。


「……メロン(緑)その匂いをゴーレムの全身にまんべんなく届けるのです!」


「シュゥゥゥゥ……ッ!!」


メロンの風に乗って、強力な「くすみ成分」が銀ゴーレムを包み込みました。

すると、あんなに眩しく輝いていた白銀の体が、足元からみるみるうちにどす黒く、不気味な紫色に変色していくではありませんか。


「……反射できない銀なんて、ただの重い置物なのです!」


光を跳ね返せなくなったゴーレムは、自慢の視界奪取能力を失い、真っ黒に曇った姿で力なく立ち尽くしました。



魔除けの素材と、ピカピカの食器


「ギニャー!咲姫、せっかくの綺麗な銀を台無しにしちゃったにゃ。鼻が曲がりそうだにゃ……」


「おじさん、これは必要な工程なのです。一度黒ずませて力を奪えば、あとは磨き直すだけで、毒を検知できる最高の『銀食器』に生まれ変わるのです!」


咲姫は、回収されてくる黒い塊を想い、ニッコリ笑いました。


「この銀があれば、学園の食堂のフォークやスプーンが全部新調できるのです。悪いものが入っていたら色が教えてくれる、安心・安全な食卓のNkQ(伸びしろ)が2.2倍になるのですよ!」


魔法を跳ね返す無敵の巨人は、咲姫の「生活の裏技」によって、学園の食事を安全に守る「清潔なカトラリー」へと磨き上げられる準備に入ったのでした。

ゴーレムを使って銀食器カトラリーを新調する咲姫。


※知恵熱リターンはきついのでここからは化学式は出来るだけ出しません

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