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おねがい

次の日の休み時間、窓から外を見てると2年生がドッチボールをやっていた。

「あ……」

ポニーテールにしているけど七瀬ちゃんもMOEちゃんもすぐに分かった。


七瀬ちゃんが投げたボールが相手チームに連続で当たる。カッコいい。

MOEちゃんは外野で、拾ったボールを七瀬ちゃんに渡している。

「……楽しそう……」

七瀬ちゃんと同い年だったら、あの輪に入れたのかな?



「陽華、どした?」

後ろから突然話しかけられた。


「う、わっ。理人どしたの!?」

こいつは幼なじみの久遠理人(くおんりと)

両親達が高校時代から仲良しらしい。


「2年生がドッチボールやってんのか。」


「……うん。」


「……何かあった?」


「ううん、何でもない。」

正直理人と居るのが怖い。理人は女子からモテるから、あたしと居ると絶対いじめられる。


「陽華、あのさ」


「ん?」


「……何でもない。」


「?そっか。」

気がつけば勝負が決まったらしく、ドッチボールは終わっていた。


「……はぁ……」

今日の放課後、聞いてみよう。





放課後、2年生の教室に行った。

B組にMOEちゃんだけが残っていた。

「あ、あのっ。」

思い切って声をかけてみる。


「あぁ、1年生の!どしたの?」


「あの、MOEちゃん彼氏さん、いますか?」


「え、何で?」


「MOEちゃんらしい人が男の人も居るのを見たので……」


「あ、うん、いるよ?この学校にはいないけど。」


「あたし、その人に一目惚れしたんです。だから、その……」


「……」

MOEちゃんは無言だった。





MOEちゃんにお願いして、次の土曜日にあの男の人とデートすることになった。

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