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出会い

あたしの名前は柘植陽華(つげはるか)

モデルの七瀬ちゃんが居ることを知って、この高校に入学した。


「七瀬ちゃん……。」

ワクワクしながら1歩を踏み出す。


「あら、新入生?」

突然後ろから話しかけられた。


「あっ……」

声をかけてきたのは憧れのモデル、七瀬ちゃんだった。


「リボンの色が違うから1年生ね。大丈夫?迷子?」


「あ、えと、その……」


「七瀬〜!」

七瀬ちゃんにを声を掛けたのはMOEちゃんだった。


「も、MOEちゃん!?」


「あれ、新入生?初めまして萌咲です!」


「あ、、あたし、2人に憧れてここの学校に入ったんです!!」


「ふふ、だってよ萌咲ちゃん。嬉しいわね。」


「嬉しい〜でも萌咲達もうモデル辞めてるよ?」


「そうなんですよね……」


「でも、応援してくれてありがとうね。嬉しいわ。」

七瀬ちゃんは細く綺麗に笑った。

……可愛い。素直にそう思う。



七瀬ちゃんとMOEちゃんに案内され、教室に入った。

すごくドキドキした。嬉しくて嬉しくて……。


「私も、あんな風になりたい。」

モデルになりたいわけじゃない。

七瀬ちゃんみたいに綺麗になりたいし、

MOEちゃんみたいに可愛くなりたい。


「……。」

あたしは可愛くもないし、綺麗でもない。

でも、あたしは1度見たんだ。




MOEちゃんが男の人といるところ。

黒髪で、七瀬ちゃんくらいの背で、ほんわか笑う男の人といる所を。

実をいうと、その人に一目惚れしてしまった。

「MOEちゃんと仲良くなれば、聞けるかな?」


休み時間、色んな人があたしに声をかけてくる。

もちろん七瀬ちゃん達と一緒に居たからだ。




放課後、廊下を歩いていると七瀬ちゃん達が居た。

2人が楽しそうに抱き合っている。

顔を近づけて……キスしてしまいそうな距離。

「……っ。」

でも、何だかその姿すら綺麗に見える。


「……綺麗……」

微笑ましいな……っ。

あたしも、MOEちゃんの隣にいたあの男の人とそういうことしたい。

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