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番外編 ガルドの追憶 ―レストラ崩壊の日―

本当はこのエピソードなかったのですが、急遽作成しました。満足


ブクマと評価増えてました!ありがとうございます!


ガルドは、最初に異変を感じた日のことを覚えている。


あの日、ユウは突然「森へ行く」と言い出した。最初は子どもの思いつきだと思ったが、ユウの目は妙に冷静で、ただの駄々には見えなかった。


そしてユウは、残り少ない食料へ視線を向けたまま静かに言った。


「このままだと冬を越せない」


八歳の子どもの口から出たとは思えないほど、その言葉は妙に現実的だった。

しかもユウの目は異様なくらい冷静で、昨日まで空腹に泣いていた子どもとはまるで別人みたいに見えた。


ガルドは最初、本気で止めた。森は大人でも簡単に死ぬ場所だ。獣だけじゃない。足を滑らせれば終わりだし、ゴブリンに見つかれば子どもなど一瞬で殺される。だから、必要なら殴ってでも止めるつもりだった。


だが、それでもユウは引かなかった。


「じゃあどうするんだよ……! このまま何もしなかったらルク死ぬぞ……!」


あの言葉だけは、今でも忘れられない。

八歳の子どもの声じゃなかった。


ガルドはその瞬間、ある考えが頭をよぎった。

それは疑いではなかった。もっと経験に近い、嫌な確信だった。


――ユウは固有能力を持っているかもしれない。と


――固有能力。

それは、生まれつき備わる者もいれば、極限状態の中で突然発現する者もいる、常識を一段外れた特別な力だ。


数は少ない。だが、この世界には確かに存在している。


これまでの人生で目にした固有能力持ちは五人ほどで、そのほとんどは戦場や迷宮で名を上げる冒険者のような、人間離れした連中だった。


そして、その中でも一人だけは――ガルドにとって忘れられない男だった。


ーー


まだガルドが十八だった頃。

今では地図からも消えかけた町、レストラ。


そこでガルドは両親と一緒に、小さな服屋を営んでいた。


「おーいガルド、この布もう少し安くならねぇか?」

「無茶言うなって。これでもかなり下げてんだぞ」


店先では、いつものやり取りが当たり前のように続いていた。


父は布を畳みながら苦笑し、母は奥で針仕事をしながら穏やかに笑っている。

小さな町ではあったが、それでも悪くない場所だった。


冒険者や行商人が時々立ち寄り、子どもたちは通りを走り回り、夕方になれば酒場から笑い声が聞こえてくる。

その日常が、ずっと続くものだとガルドは本気で思っていた。


だが――それはあまりにも唐突に終わった。

何の前触れもなく、空が黒く染まる。


「……は?なんだ?」


昼だったはずの時間が、一瞬で奪われる。

視界は塗り潰されるように暗闇へ沈み、町全体がその闇に飲み込まれていった。


「な、なんだこれ……!」


周囲で悲鳴が上がる中、ガルドは闇の中へと手を伸ばした。


「父さん!? 母さん!?」


返事はない。

叫び声も、足音も、まるで闇に吸い込まれるように遠ざかっていく。残るのは、自分の呼吸音だけだった。


前は見えない。誰がどこにいるのかも分からない。

その異常さに触れた瞬間、ガルドは直感ではなく“理解”としてそれを受け取った。


(……もう帝国が攻めて来たのか!?)


ヴァルディア帝国。

町ごと呑み込む闇の魔法の噂は聞いていた。

だが現実は、理解より先に純粋な恐怖だけを押し付けてくる。


「……父さん……」


呼んでも意味がないと分かっているのに、声だけがこぼれ落ちた。


「おい……誰か! 誰かいないのか!」


闇の中で叫ぶが、返事はない。

足元が何度も崩れそうになりながら、それでもガルドは前へ進む。


「くそっ……見えねぇ……どこだよ……!」


手を伸ばしても、掴めるのは空気だけだった。


どれだけ歩いたのかも分からなくなった頃――

闇の奥に、一筋の光が差し込んでいた。


「……光?こっちか……こっちに出口があるのか……!」


縋るように駆け出すと、光が広がるにつれて闇は裂けるように薄れていった。


そして、その中心に――人影が立っていた。

ガルドは息を止めたまま、その姿を見つめる。


「……アルフレッド?」


そこに立っていたのは、幼い頃からの親友だった。

冒険者になると言って町を飛び出し、各地を渡り歩いていた男。

その右手から、光が溢れている。闇を押し返すように、周囲の黒をわずかに裂いていた。


ガルドは息を呑む。


「お前……固有能力持ちだったのか」


アルフレッドは振り返り、苦笑した。


「久しぶりだな、ガルド」


軽く言うが、その声には余裕がない。


「隠してたわけじゃねぇんだけどな。説明するのが面倒でさ」


そう言いながらも、その顔に余裕はなかった。

額には汗が滲み、右手の光が揺れるたび、周囲の闇がざわりと蠢く。


そしてアルフレッドは、闇の奥へ向かって声を張り上げる。


「みんな!! 出口はすぐそこだ!! 光の外へ走れ!!」


闇の奥から次々と人影が現れ、光へ向かって必死に駆け抜けていく。

泣き叫ぶ子ども。肩を貸される老人。怪我人を引きずる男。

そのすべてを逃がすために、アルフレッドはただ一人、光の中心に立ち続けていた。


ガルドは呆然とその光景を見つめる。


「……助かったのか、これ」

「まだだ。帝国兵がもう入ってきてる。ここも長くはもたねぇ」


遠くで悲鳴が上がる。金属がぶつかり合う音。崩れ落ちる建物の音。町そのものが壊れていく気配があった。


ガルドは息を呑む。


「そうだ! 父さんと母さんが――」


言い切れなかった。

アルフレッドは一瞬だけ目を伏せる。そのわずかな沈黙だけで、ガルドはすべてを理解してしまう。

胸の奥が、音もなく冷えていく。


しばらく、言葉が途切れたまま時間だけが流れた。

焚き火の音だけが、やけに遠くから響いているように感じられた。


やがてガルドは、低く絞り出すように言った。


「……一緒に逃げるんだろ?」


アルフレッドは小さく笑った。昔と変わらない、軽い笑い方だった。


「お前は先に行けよ」

「は?」


ガルドが即座に返す。

アルフレッドは視線を闇の奥へ向けたまま続ける。


「まだ取り残されてる奴がいるから助けてから追いかける」

「馬鹿言うな! もう帝国兵が来てんだぞ!」


アルフレッドは肩をすくめるようにして、当然みたいに言った。


「だからだよ。今行かなきゃ間に合わねぇ」


その言い方があまりにも普通で、ガルドは一瞬言葉を失う。

その顔を見て、理解してしまう。


こいつは止まらない。

昔からそうだった。無茶だと分かっていても、自分で決めたことだけは曲げない。


アルフレッドは一度だけ周囲に目をやり、まだ逃げ遅れた人影を確認するように視線を走らせた。

そしてようやく、小さく息を吐く。


そのタイミングで、懐から折りたたまれた紙を取り出した。


「……なあ、ガルド」

「なんだよ」

「もしさ」


一瞬、言葉が途切れる。空気だけが重くなる。


「もし俺が戻れなかったらさ」


ガルドの喉が、嫌な音を立てた気がした。

アルフレッドはそれでも、いつも通りみたいに軽く笑った。


「これ、家族に渡しといてくれよ、たいしたこと書いてねぇけどさ」


ガルドはそれを受け取るのに、一拍遅れた。


「……縁起でもねぇこと言うな、一緒に逃げるぞ」


アルフレッドは一瞬だけ言葉に詰まり、それから肩をすくめた。


「逃げられりゃ、それが一番なんだけどな」


紙を握らせたまま、少しだけ視線を遠くへやる。


「……俺は冒険者だぜ?」


軽く笑ってそう言う声には、妙に乾いた覚悟が混じっていた。

そしてガルドの肩を軽く叩く。


「死ぬ場所くらい、自分で選ぶさ」


そう言って、ガルドの肩を軽く叩いた。

その手が離れるまで、ほんの少しだけ沈黙が落ちた。


「……」


そして、視線だけが変わる。


「……生きろよ、ガルド」

「おい、アルフレッド!!」


その言葉だけが、やけに耳の奥に焼き付いたまま離れなかった。


次の瞬間にはもう、アルフレッドの背中は闇の奥へと消えかけていた。

白い光だけが細く尾を引き、それすらもすぐに闇に飲まれていく。


ガルドはその場に立ち尽くし、何もできないまま、その光が消えていくのをただ見送っていた。

そして、少し遅れて――遠くから爆音が響いた。


地面が低く唸るように震え、空気そのものが押し潰されるように揺れる。

闇の向こう側で赤い炎が立ち上がり、夜の輪郭を歪めながら、町を飲み込んでいくのが見えた。


レストラが燃えていた。


「……こんなの、ありかよ」


その光景を見た瞬間、ガルドは理解してしまう。あの町はもう戻らないのだと。終わったのだと。


ガルドは歯を食いしばり、血の味がするほど奥歯に力を込めたまま、その場から走り出した。振り返る余裕など最初からなかった。


いや、正確には振り返ることができなかった。

父も母も、親友も、そのすべてを背中に置き去りにして、ただ一つだけ残った命を運ぶように。

生き残るためだけに、ガルドは闇の中へ消えていった。


ーー


ガルドは逃げ続けた。

燃え落ちていく町の光を背中に、ただ前へ走った。


夜も昼も分からないまま森を抜け、川を越え、途中で何度も倒れかけながら、それでも足だけは止めなかった。


止まれば、全部終わる気がした。


どれだけ歩いたのかも分からなくなった頃、ようやく辿り着いた小さな町で、ガルドは最初に水を飲み、その次に人の声を聞き、最後に――広場の掲示板を見た。


冒険者ギルドの前に立てられた大きな掲示板には、依頼書や商隊募集の紙が乱雑に貼られていたが、その中に一枚だけ、異様に新しい張り紙が混ざっていた。


ガルドはそれを、最初はただの緊急通知だと思って見た。

だが、視線が文字を追った瞬間、意味が遅れて追いついてくる。


ーーーーーーー


■ 緊急通達(第七報)


本件は以下の通り確認されたため報告する。


・レストラにおいて大規模崩壊を確認

・帝国軍による侵攻を確認

・現地における生存者は確認されず

・行方不明者多数、現在も捜索継続中


なお、詳細状況については依然調査中であり、追加情報の到着を待つものとする。


ーーーーーーー


「……生存者、なし……?」


声が喉の奥で掠れ、指先が紙に触れかけて止まる。触れれば、それが確定してしまう気がした。

頭の中で何かが崩れる音がする。


父も母も、アルフレッドも――あの町に残った人間のほとんどが、もう戻らない。それは理解していたはずだった。

それでも、“文字”として目の前に貼り出されると、現実の形が変わる。


レストラという名前は、もう「村」でも「故郷」でもなく、ただの“消滅事例”として扱われていた。


ガルドはしばらく、その紙から目を離せなかった。

風が吹いても、指先は動かない。


ただ、そこに立ったまま時間だけが過ぎていく。


周囲では冒険者たちがいつも通り笑い、酒場からは酔い混じりの声が漏れ、荷車が何事もなかったように街道を横切っていく。


世界は止まっていない。


――レストラが滅びても、何も変わらないみたいに。


やがてガルドは、ゆっくりと視線を横へ流した。

そこに、別の張り紙があった。


ーーーーーーーーー


■ 募集公告


下記の通り、開拓地入植者を募集する。


【領地】グレイロード領 開拓区

【募集内容】開拓村入植者

【募集人数】十名程度


【支援内容】

・開拓地における初期生活支援あり

・必要資材の一部供給あり


【条件】

・自立可能な労働能力を有する者

・長期滞在に同意する者


【税制】

・収穫物に対し二割を徴収


以上、希望者は冒険者協会窓口まで申請のこと。


ーーーーーーーーー



ガルドは無意識に、その言葉を声に出していた。


「……二割?」


今の時代、四割、五割は当たり前で、酷い場所では収穫の半分以上が持っていかれる。それに比べればあまりにも軽すぎる数字で、逆に現実味がなかった。


周囲でも冒険者たちが紙を覗き込みながら、ざわつき始める。


「ほんとかよ、この税率……」

「グレイロード家だろ? 最近勢いあるって聞くぜ」

「開拓地か……ここよりマシか?」


ガルドはしばらく、その張り紙を無言で見つめていたが、行く当てもなく、戻る場所も失った今の自分にとって選択肢はほとんど残っていなかった。


だったらせめて、生き延びられる場所を選ぶしかないと、理屈ではなく感覚で理解していた。

そしてそのまま、迷う余地もないまま、グレイロード領へ向かうことを決めた。



――そして数年後。


ガルドはグレイウッド村へ辿り着いた。


グレイウッド村はまだ開拓の途中にある小さな村で、畑は狭く土地も痩せていたが、それでも“やり直そうとしている人間”だけが集まっているような、妙な熱だけはあった。


そこでガルドはエナと出会った。


エナは強い女だった。遠慮もなく、思ったことをそのままぶつけてくるような性格だったが、困っている人間を見れば放っておけず、気づけば当然のように隣に立っている女でもあった。


最初は何度も言い争ったが、それがいつの間にか日常になり、気づけば離れる理由の方がなくなっていた。


やがて二人は結ばれ、小さな家を持ち、畑を耕し、少しだが狩りを覚え、冬を越えて春を迎えるという、ただそれだけの繰り返しを積み重ねていった。


そんな“普通”が少しずつ形になっていき、そして――ユウが生まれた。


ユウ。


初めて抱いたときの感触を、ガルドは今でも覚えている。

小さくて、軽くて、それなのに泣き声だけはやけに強かった。


その姿を見た瞬間、不思議なくらいはっきりと思った。


(……もう、逃げるだけの人生は終わりにしたい)と。


固有能力なんてない。

アルフレッドのように誰かを救う力もない。

帝国の闇を切り裂く光も、自分にはない。


あの日も結局、自分は逃げた。

町を。親友を。すべてを置いて、生き延びることだけを選んだ。


それでも――。


ガルドは静かに家の中を見渡す。

エナがいて、ルクが眠っていて、ユウがいる。


狭くて、寒くて、余裕なんてどこにもない家。

それでもここは、確かに自分の帰る場所だった。


ガルドは眠るユウの小さな呼吸を見つめながら、そっと目を閉じる。

あの日、森へ行くと言ったユウの目と、最後に見たアルフレッドの目が、一瞬だけ重なった気がした。


(……似てる、なんてな)


そんなはずはないのに、そう思ってしまう。

だが、その「思ってしまった」という事実だけが、やけに重く残った。


気づけば、胸の奥が静かに熱を持っていた。

逃げてきた記憶が、そこで初めて“言い訳にならない形”になる。


「……今度は逃げねぇ。あの時みたいには、もうしねぇ」


守れなかった日々の延長線で終わるつもりはなかった。

強さなんてなくてもいい。格好悪くてもいい。


この家族だけは、守らなきゃならない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



~アルフレッド・グレイが遺した書簡より~


■ 記録文書(識別不能書簡)


件名:『無名』

発信者:アルフレッド・グレイ(冒険者登録番号:不明)


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こんな紙をわざわざ書いてる時点で、たぶん父さんは眉間にシワ寄せてると思う。

「縁起でもないことを書くな」って言いそうだしな。

まあ、そう言われるのも分かる。


でも一応、冒険者やってる以上、何があるか分かんないからさ。

念のためってやつだ。


父さん。


結局、あんたの反対は押し切ったままここまで来た。

正直、今でも「冒険者はやめろ」って怒鳴られる声が聞こえる気がするんだ。


でもさ、俺はこっちを選んでよかったと思ってる。

剣振って、走って、死にかけて、それでも前に進むのは――思ってたより悪くない。


あとさ、これ見たらちょっとは認めてくれよ。

俺、固有能力手に入れたんだぜ。


《黎明のドーンブリンガー


鑑定だと「光で道を切り開く能力」らしい。

……正直、最初は意味わかんなかった。


でもさ、実際に使ってみると、妙にしっくり来るんだよな。

名前負けしてるのかしてないのか、まだよく分かんねぇけど。


まあ、今は結構気に入ってる。


母さん。

たぶん父さんの胃を一番削ってるのは俺だな。悪い。

でも元気にはやってる。


ちゃんと食ってるし、ちゃんと寝てる(たまにだけど)。

だから、あんまり心配しすぎなくていい……って言っても無理なのは分かってるけどさ。


ミラは、元気にしてるか?


俺のこと、怒ってるか呆れてるか……多分そのどっちかだろうな。

ミラのことだから、笑って許すってよりは「あとで説明しろ」って顔してそうだ。


それと、あいつ力が強いからさ。俺が帰るの遅いと「遅い」って言いながら普通に殴ってきそうなんだよな。冗談じゃなくて骨が心配になるレベルだ。


まあ、あいつのそういうところも含めて、嫌いじゃないけどさ。

でもまあ、ミラは俺より頭いいし、正直どこ行ってもやっていけると思う。

だからあいつが無茶してないか、ちゃんと見ててくれ。


それと――


もしこれを誰かが見つけたなら、たぶん俺は戻れてないかもしれない。

でも別に悲しい話にするなよ。冒険者なんて、そういうもんだ。


俺は俺で、ちゃんと選んでここにいる。


じゃあな。

多分そのうち帰る。帰らなかったら、そのときはそういうことだ。


------------------------------------------------------------

アルフレッド・グレイ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


《人物詳細》


■ ガルド(更新:ep.4 「下がらない熱」より)


ガルドはレストラ出身。

家族と共に布を扱う小さな商いを手伝いながら暮らしていたが、帝国の侵攻によって町は崩壊し、すべてを失った。

混乱の中で親友アルフレッドと離れたまま、レストラ崩壊を生き延びた数少ない生存者の一人である。

その後は各地を放浪した末にグレイロード領へ移住し、グレイウッド村にてエナと出会い、生活基盤を築く。

現在はユウの父として生存している。

その過去の詳細については、多くが本人から語られていない。



■アルフレッド


アルフレッドは、ガルドの親友であり、かつてレストラで共に育った男である。

夢は「名持ちの冒険者になること」。無謀なほど前向きで、危険な状況でも先に踏み出す性格だった。


初めて所属したパーティーで受けたゴブリン討伐依頼において、アルフレッドは8体以上のゴブリンに包囲され、全滅寸前の状況に追い込まれる。

その極限状態の中で、固有能力《黎明のドーンブリンガー》が発現した。


その力によって一行は奇跡的に生還し、アルフレッド自身も数々の依頼を成功させるようになる。

若くして中級冒険者へと昇格し、「光で道を切り開く冒険者」として名を上げていった。


やがて一度、故郷レストラへ里帰りを果たすが、それを最後に彼の消息は途絶えている。

現在、生死は不明。



■固有能力

《黎明のドーンブリンガー

■効果

暗闇や絶望を“押し返す光”を放つ

周囲の人間に恐怖耐性・行動力を付与する

光の方向へ“安全な道”を示す(導きの効果)

■制約

完全な防御能力ではなく、あくまで時間稼ぎ

使用者の精神力を大きく消耗する




■ミラ・グレイ(更新:ep.9『レインの思い』より)


ミラは、アルフレッドの妹であり、レストラ出身の女性である。


幼少期は両親と共にレストラで暮らしていた。兄アルフレッドはすでに冒険者として各地を渡り歩いており、長い間帰郷していなかった。やがて帝国侵攻によるレストラ崩壊の混乱に巻き込まれ、家族は離散し、その後長く消息不明となる。


生存の過程で各地を放浪し、最終的にグレイロード領・グレイウッド村へと流れ着く。


そこでレインと出会い、過酷な環境の中で生活を共にするようになり、やがて結ばれる。

現在はリナの母として家庭を支えながら、衰弱しつつも家族の精神的支柱となっている。


またグレイウッド村での生活の中で、偶然にも兄アルフレッドの親友であるガルドが同じ村にいることを知る。

その際、ガルドが所持していたアルフレッドの遺書に近い書簡を受け取り、兄の最期(あるいは消息不明となった経緯)に間接的に触れることになる。


それ以降ミラは、失われた過去と、目の前の現実のあいだで生き続けることになる。


固有能力:現在未公開


Xにアルフレッド・グレイのキャラシート投稿しました良ければ覗きにに来てください!

https://x.com/xyvks6ol1hnqvwv/status/2057411290390515998?s=46

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