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男女比偏極社会  作者: 綾汰


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朝霧美夏・第4話 「休日」

朝の空気はまだ冷たく、

会社に向かうには少し早い時間だった。


私はいつもより早く家を出て、

ゆっくり走りながら頭を整理しようとしていた。


(……最近、考えることが多すぎるわね)


霧崎くんのこと。

橋本さんのこと。

自分の気持ちのこと。


胸の奥がずっとざわついている。


そんな時だった。


前方に、見慣れた姿が見えた。


(……霧崎くん?)


思わず足が止まる。


霧崎君と誰かが楽しそうに話していた。

距離が近い。

まるで、昔からの友達のように自然だった。


「霧崎君?」


同じスマホを見ている彼らに話しかけた。


「美夏課長……」


「??」


「こんなところで会うなんてね」


「そうですね。課長はジョギングですか?」


「そうよ」


「そちらの男性は?」


「あっ」


「えーと」


「園原小百合。女です」


「そうなのね。男性かと思いました」


「私も男性か女性か最初はわかりませんでした」


「えへへ……」


二人はとても仲がよさそうで、

そんな仲の良さに私は確かに嫉妬した。


「彼女とはどういう関係なの?」


「彼女は私が住んでいるアパートで、

私の隣の部屋に住んでいます」


「そうなの。お隣さんなのね」


「はい。一緒に散歩に行くことになって……」


「なるほど……それじゃあ、私は先に行くわ」


「はい。また今度」


「ええ」


振り返ったら、

何かが壊れてしまいそうだった。

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