表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男女比偏極社会  作者: 綾汰


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/31

閑話 貞操逆転学園2

クラスで集まって、みんなが近くの人と話しているときに担任の先生がやってきた。


「皆さんこんにちは!これから担任を務める泉翔子です!」


彼女は身長が小さくて教卓より少し大きいくらいだった。


「みんな仲良くっ充実した毎日を過ごせるように私、泉頑張ります」


彼女はかわいらしく小さなこぶしを突き上げた。


「おー!」「おー!」「おー」


俺は榊原怜と一緒に声を出した。


「これからみんなに自己紹介をしてもらって、クラスの仲を深めたいと思います!」


自己紹介という言葉で、少し、みんなに緊張感が走る。


「では!出席番号順にお願いします!」


少し時間が経った後に自己紹介が始まった。


「藍野之愛です!よろしくお願いします。趣味はテニスとピアノです。以上です」


「浅井美亜です!趣味は読書とイラストを描くことです!よろしくお願いします」


自己紹介が続いていき、神崎瑠璃の番になった。


「私は神崎瑠璃です。まだ互いのことを何も知らないので、もっと皆さんのことを知りたいと思ってます。よろしくお願いします」


神崎さんの言う通り、互いのことをもっとたくさん知って理解しあうべきだ。


そのあと、榊原怜の番になった。クラスで数少ない男子なので、視線が集まる。


「榊原怜です…特に言うことはないです。よろしくお願いします」


怜の自己紹介のあとは特に拍手の音が大きかった。


今度は俺の番だ。


「松本幸四郎です。みんなと仲良くなりたいと思っています。よろしくお願いします」


言い終えた瞬間、クラスの視線が一斉にこちらに集まった。


(うわ見られてる……)


男子がほとんどいないこのクラスでは、自己紹介をするだけで注目の的になる。


「よろしくねー!」「幸四郎くんって言うんだ〜」「声かわいい……」「怜くんと同じで男子なんだよね……!」


ざわざわと、女子たちの小さな声が広がる。


怜のときと同じように、いや、それ以上に拍手が大きかった。


(こんなに注目されるの、慣れないな……)


前の世界では、自己紹介なんて誰も気にしなかったのに。


泉先生がぱんっと手を叩いた。


「はい、ありがとう幸四郎くん!みんな、これからよろしくね!」


先生は小柄な体で元気いっぱいに笑っている。

その笑顔につられて、クラスの空気も少し柔らかくなった。


「では次の人〜!」


自己紹介は続いていくが、女子たちの視線がときどきこちらに向く。


(…やっぱり、この世界は前の世界とは違う)


怜が小声で話しかけてきた。


「幸四郎、緊張してた?」


「まあ…ちょっとね」


「だよな。僕もだよ……男子、少ないし」


怜は苦笑いしながら前を向いた。


(でも……悪くないかもしれない)


新しいクラス、新しい環境。

そして、前の世界では味わえなかった“注目される”という感覚。


胸の奥が、少しだけ高鳴った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ