第91章
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ゾンビキング「俺は〜ッ♪子供の頃からガキ大将ぅ〜ッyeah!だけどねッ、そんなオイラを救ってくれたのがああああ~ッ、そうさそうなのさ、あパイソン閣下ッ♪ラリホーっパ〜イ〜ソ〜ン〜カッカッカッカッカッカッカッカッカッ、閣下ルルッ♪……」
パイソン閣下「お前さ〜んッ、忘れちまったこの想いぃ〜♪お前を育てたパイソンは、お姉様のジェルソミーナにお前のケツを拭くように〜♪お願いしたのになんでやん!オラオラオラッ!お前さんときたら〜♪みんなの楽しき生活を、これまでどれだけ奪ったの、お前の目の前にどれだけの家族の肖像かき消して、己のエゴのそのために、ゾンビにどれだけ犠牲になってお前の農業立国に、つきあわされたその暁に何が皆に残るだろう。それはねッ♪お前に対する「恨み」のみ。怨念、怨念、オンネンなのねぇ♪♪
♪お前の夜道のネオンの中でぇ〜怨念渦潮取り巻いて、お前が潰した幾多の民の人生がぁ、憑依し重くのしかかりぃ、お前は恐怖におののいてへ、そして正気を失ってぇ、誰も助けることもなくぅ〜♪仲間のゾンビに裏切られては、明日の朝陽も拝めずにィ〜ッ♪流れ行き倒れてはバンザイなのさ〜!ヘイヘイ万歳!ヘルヘルhell〜hell〜hell〜.自暴自棄なのお前さんは地獄へ堕ちるだけなのら〜ッ……yeah!!」
パイソン閣下のゾンビキングに対する本音の歌攻撃に先ほどまでただゾンビキングの歌詞にブーイングしていた国賓たちではあったが、パイソン閣下の意味深な気持ちを汲んでか皆んな静まり返っている……ステージで先ほどまでご満悦なゾンビキングは既に青ざめてマイクを握る手や大きなその肢体が小刻みにカタカタと波打っているのを国賓達も見過ごさず、ゾンビマスター達にも分かるほどまでに揺れていたのだった。そして居合わせたジャミラ王国のカエラ女王が堰を切ったようにゾンビキングからそのマイクを奪取するや、大声で放つように叫ぶのでした〜〜〜〜
カエラ女王「さっきから黙って聞いていたらズケズケと、アンタはどんだけこのサミットに寄り添う幾多の国賓及びその民衆達の心をズタズタに切刻めば気が済むって言うのよ?アンタの勝手なちっちゃな自己満足もとい発達障害的エゴイズムで利己的な軽弾みな言葉の羅列を歌詞に乗せて、どれだけの人々を傷つけたら気が済むのじゃ、ワレェッ!おのれゾンビだからって過去には人だった経緯があった筈じゃ無かったのかい?忘れたとは言わせないよ!ほらこちらのパイソン閣下がこのホテルリストランテでアンタを修行していたあの頃の写真。皆でまかないを食べているときのパイソン閣下とのツーショット。アンタのあの屈託のない笑顔は何処へ行ってしまったんだい?ほら、コレ目をかっぽじって見なさいよ!」
カエラ女王は何処から入手したのだろうか、およそ40年は経つだろうモノクロのポラロイドフイルムの写真をゾンビキングに手渡す。それを受け取ったゾンビキングはハッとした様子で写真に食い入る。そしてその傲慢な頬に似つかわしくない涙が頬を滴るのであった〜〜〜
ゾンビキング「オゥ、なんてこった。オイラにもこんな時代があったのかなぁ〜〜〜なんだか懐かしい気もするが、オイラの記憶にはすっかり消え去ってしまったせいで実感が呼び示されないのさ。わかったよ、じゃあなアバヨッ!皆んなこの荒廃しきった星で幸せに暮らしなよッ!パイソンそしてカエラ女王、俺に気づきをくれてありがとう。」
すると、国賓達がゾンビキングの演説に静まり返ったホールの端の扉がバシャッ!と明け放たれるや、シュハスコとピリーニャ兄弟がこちらに駆け寄ってくるではないか!
兄シュハスコ「パイソン閣下、遅ればせながらこの期に及んだ次第お許し下さい。実は大変な事態にこの星が遭遇しておりまして……間もなく宇宙空間から多数の隕石群が飛来してこの星目がけてルートを軌道修正した模様でして……」
弟ピリーニャ「あのぅ、お兄様がちょっと興奮状態なので要約させていただきますと……この星をゾンビキングが制覇した頃から羨ましがっていた宇宙帝王アジャランが、弱ったこの恒星目がけて隕石群を打ち放った模様で御座いまして……先ほどこの星から飛び立った女帝ジェルソミーナの軍勢もその隕石群の影響で宇宙空間で足止めを食らっているとの事でして!」
パイソン閣下「なんじゃとぅ?あの最強の女帝ジェルソミーナも歯が立たんと言うのかな?シュハスコや、その情報の出どころは確かなのか?」
兄シュハスコ「私の宇宙船の最新の情報で御座いますからね、この情報を捻じ曲げれる輩もありませんからね。」
弟ピリーニャ「一番確かだと思える通信履歴では、未だ宇宙船でこちらに向かわれている筈のリンダパパとボリス軍勢か頼る最先端AIを駆使したのは確かなのでして……」
パイソン閣下「なんじゃとぅ~ッ!ワシが一番頼りにして来たリンダパパやポリスのAIを駆使しての情報であれば間違いはなかろう。」
そこへ昨日ジャミラ湾に宇宙船が不時着した後に搬送された医療機関から脱走したのだろうか、白魔術師テンプルが登場する。カエラ女王はテンプルに駆け寄って抱きしめる。
白魔術師テンプル「カエラ様ご無沙汰致してゴメンナサイ。そして皆様もご無事で何よりで御座います。私も今回の宇宙空間での経験を糧に、こうして皆さんの心の奥底が垣間見れる事が出来るとは思いませんでしたが、どうやらそれが仇となって宇宙帝王アジャランの逆鱗に触れてしまったようなのですよ。ですから無敵な女帝ジェルソミーナが歯が立たないのも無理もないですわね。」
久々の帰還に至った白魔術師テンプルの殺気だったその横顔に気づくパイソン閣下は真先にその話の真意を把握していたのであった。〜〜☆
パイソン閣下「宇宙帝王アジャランよ、お主め全く余計な事をしおって……コレは正直面倒な状況に陥ったよのぅ。なんたって、もうこの星に隕石群衝突までのカウントダウンが敷かれている筈であろうし、こりゃあどう足掻いても四面楚歌じゃなあ……嗚呼神様仏様ッ、もう勘弁してくだされぇ〜ッ……」
珍しくパイソン閣下の顔面からは血の気が引いてゆくのをシュハスコ兄弟とカエラ女王、白魔術師テンプルは見過ごさないでいたーーーー
///tobecontinued!!!




