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今後はVRゲームの中世でのんびり暮らすので、私を探さないでくださいっ!  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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115/117

第115章

ー☆ー☆〜〜〜



自分のことをリンダだと言う老婆に驚きのあまり倒れそうなパイソン閣下。ひとまずこの地獄ワールドでは老婆の話を信じてみるしかなかったので、彼女の助けを借りることにするのでした〜〜〜〜



老婆リンダ「パイソン閣下、ワシに助けを乞うたのは何が望みじゃ?」


パイソン閣下「本当はこの地獄ワールドから連れ出して欲しいところじゃが、それは無理なんじゃろ?」


老婆リンダ「いや、そうでも無いぞよ。お主が鍛錬を積んで改心した暁にはあの蜘蛛の糸ロープを辿って登ってゆけばそこは天国じゃからな。但し、まだ鍛錬が未熟であそこから落下でもした暁にはお主の運命は終わることになろう。そうじゃな……この脱出ミッション、ワシと試してみるか?」


パイソン閣下「何だか怖そうな話じゃのう。だが他に成す術が無さそうだから、そんじゃ老婆リンダや、お願い致しまする。」


老婆リンダ「むむッ、老婆だけ一言多いぞよ!親しげにリンダちゃんとか呼んだらどうなんじゃ。」



しょうがなさそうにパイソン閣下を連れ立って自分の住処へと向かうのでした。ところどころで血の池のような真っ赤な溶岩が煮えたぎっている場所が其処此処に点在し、そのまわりで行倒れる者たちが折り重なりこちらに何かを訴えかけているようでした。パイソン閣下は必死に目を背けながらもやつれた老婆リンダの背を追うのでしたーーー暫く先に進むと徐々に人数も増えてゆき、そして人々でごった返すエリアに到着しました。人波を掻き分けながら老婆リンダは更に先へと進みます。すると古びた長屋が連なっている場所へと到着するや、ある一軒の木戸を開けました。



老婆リンダ「お疲れさん。此処がワシの住処じゃ。今日は此処でゆっくりとするが良い。じゃ飯の支度でもしてくるかな、お前も手伝え。」



パイソン閣下はリンダに言われるがままに黙ってついて行くことしかできませんでした。それにしてもオンボロ長屋で周りも露店がところ狭しとひしめき合っている。雑踏の中を買い物かごをぶら下げたリンダが人込みをまたもや掻き分けながら目的地を目指してゆく。



老婆リンダ「さぁ着いたよ、今日は此処のタイムセールで野菜をゲットするんじゃからお主も気合い入れてありったけつかみ取りするんじゃよ、いいねッ!」


パイソン閣下「へ、つかみ取り?何じゃかわからんが眼光の鋭いおばちゃんたちがこっちを睨んどるけどワシなんか悪いことしたのじゃろか?」


老婆リンダ「違うよ、此処のタイムセールは言わばおばちゃんたちのサバイバルアトラクションなわけで、如何に安い食材を如何に大量に手に入れるかという過当競争によって殺気立っている、言わば戦場なんじゃッ!ほれぇ〜、いよいよはじまるよう〜ッ、3 、2、1、突撃ィ〜ッ!ジジイゆけ〜ッ!」


パイソン閣下「なんですとぅ〜ッ人をジジイ扱いしおってわ、もぅパイソン許さ〜んッ……アワワ……」



タイムセールの開始の合図で勢い余ったパイソン閣下の入れ歯が外れて落ちたのでしゃがんで取ろうとした途端、後ろからの凄まじきおばさんパワーで押し倒されて踏みつけられる有様でした。しかし老婆リンダはそんな事にはお構いなしで猛ダッシュでキャベツや大根、トマトにほうれん草、じゃがいも、玉ねぎ、人参、ブロッコリー、長ナス、ニラ、もやし、ニンニク、生姜をじゃんじゃん袋が裂けそうな位パンパンになるまで放り込んでゆきます。ようやく入れ歯を口に入れ起き上がったおばさんパワーに負けたパイソン閣下も参戦しますが既に残り物など1個も有りませんーーーー



老婆リンダ「ほらジジイ、次へ行くよッ!今度は調味料をゲッチューッ!」


パイソン閣下「お前さん中々タフじゃのう、それにしても一体何を作るのやら……」



またもやリンダに言われるがまま人込みを掻き分けながら黙って次の店を目指すパイソン閣下。



老婆リンダ「今度はこっちの店でタイムセールだよ!さっきアンタは何にもゲット出来なかったんだから今度は私の前に立って。私が合図が出たら突き飛ばすから一番前まで飛び出してちゃんとゲットしてよね。よ~し、よ〜いドンッ!」


パイソン閣下「な、何じゃよいきなり〜ッ!合図がさっきと違うんだも〜ん、イテッ!」



パイソン閣下は暴力的な力のリンダに突き飛ばされたものの、今度はいつもの真っ赤なバンダナがハゲ頭からするりと滑り落ちた現象により落下したことを受けて再び地面へとしゃがみ込むや直ぐ様背後から迫りくる強欲おばさんモンスターのサンダルで踏みつけられて立つことすらままならない状況に置かれてしまったのです。これを見かねて共助をしようとリンダが望むわけもなく、そればかりか此処ぞとハゲ頭をサンダルで踏みつけるタイミングを利用してジャンプするや、おばさんモンスターの一番前まで飛び移るや、今度は買い物かご一杯に手慣れた手つきでぎゅうぎゅうに醤油、ナンプラー、ブラックペッパー、ハバネロ、カルダモン、ナツメグ、米麹、オイスターソース、柚子、シナモン、コリアンダー等の調味料を詰め込んでゆきます。


 パイソン閣下は真っ赤なバンダナを大きなオデコに装着し、再度おばさんモンスターを掻き分けながら戦場に復帰するや、今度は暴れまくるモンスターのおばちゃんが放ったブラックペッパー攻撃を顔面に受けて目潰しとくしゃみの応酬に合う羽目になったのでしたーーーー



パイソン閣下「このモンスター共、ただでは済まさんぞよぅ〜ッ、yeah!」


老婆リンダ「ハゲ、そんなところでカッコつけてないで良いからアンタの籠をよこしなさいッ、yes!」






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜










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