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今後はVRゲームの中世でのんびり暮らすので、私を探さないでくださいっ!  作者: アドリアーノ☆スパイラル


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108/116

第108章

ー☆ー☆ー☆〜〜


リンダの遭難から助けに向かった筈だったが、なんとリンダにつき合わされるかたちでトゥールビヤンテ星の空港に到着したパイソン閣下。



パイソン閣下「はて、先に到着しているはずだが…あったあった、あれはリンダのタイムリープマシーンじゃろか?」


リンダ「お疲れ様、パイソン閣下!さぁ、早速この星のアトラクションに遊びに行きましょう!」


パイソン閣下「そもそもアンタはこの星のアトラクションの事をなんで知っておるのじや?」


リンダ「途中の星に寄った時にコンビニでガイドブックを買って宇宙船で暇つぶしに読んでいたら、この星に一押しのアトラクションがあるって記事が出ていたの。とっても面白いんですって。楽しみィ〜ッ、さぁそろそろシャトルバスが出てしまいますから早く行きましょう!」



リンダに振り回されるカタチで小走りに駆け出してゆく二人はシャトルバスに何とか間に合います。



パイソン閣下「確かこの星にもワシのリストランテチェーン店がある筈じゃから、ランチはそこで食べよう。ワシの顔で奢りじゃからなんでも好きなものを頼むが良い!」



空港から繋がるハイウェイで市街を抜けてゆき、暫く進むとアトラクションのある丘陵地帯が見えてくる。やがてアトラクションのゲートへとバスが滑り込んでゆきます。まるで子供向けな遊園地といった雰囲気のそのサイケなカラーリングにリンダのワクワクは止まりません。一方、お年寄りのパイソン閣下は半ばリンダのペースについて行けないのではと気分が弾みません。



パイソン閣下「あのぅ、ワシは疲れておるのでアトラクションはリンダ一人で楽しんできておくれ。その辺のベンチでポップコーンでも買って待っておるから……」


リンダ「それじゃダメなのよ。ここはね、パイソン閣下のようなお年寄りでも癒やされる空間なのですから。まず最初に自分にあったアトラクションとはどのようなものかイメージしてみるの。ほら、身をつむって頭のなかで描いてみて!」


パイソン閣下「何じゃとぅ?イメージとは、何をすりゃ良いのかさっぱりわからぬが……」


リンダ「例えばよ、貴方が理想の恋人とゆっくりとコーヒーカップに乗ってくるくる回るとか、あるじゃない?そんなふうにイメージを膨らませるのよ、さ、始めましょう!」


パイソン閣下「何じゃかようわからんが、取り敢えず考えてみるか……あ、そうじゃ!昔楽しかった遊園地の思い出でも思い出してみるかな……」


リンダ「そうよ、その調子で。私は貴方の描く世界にそのうち同行しますわ。じゃお先に失礼〜ッ!」



するとリンダはパイソン閣下一人をベンチにおいて何処かへと駆け出してゆきました。呆れたパイソン閣下は、もう一度さっきリンダの言ったように目を瞑って頭のなかでイメージを膨らませてゆきます〜〜〜すると何やら奇妙な音楽が遠くで鳴り響くのでしたーーー



パイソン閣下「むむッ、あれは昔聞いたことのある、チンドン屋の音色か?」



ラッパや金属楽器がごちゃ混ぜに鳴っているチンドン屋がパイソン閣下の頭の中に蘇りました。その懐かしい響きに聞き入っていると、今度はどこぞの会場のステージからマイクパフォーマンスが始まったではありませんかッ!



マイクパフォーマンス「それではお待たせしました、これから登場するのはピエロと愉快な仲間たちです。演ずるは輪投げとフラフープですッ、どうぞぉ~!」



もうパイソン閣下は懐かしさのあまり我慢できずに目を開けてしまいました。すると先ほどまでの遊園地とは違った何か古風な景色がそこにはありました。


 ステージの上には背高の蝶ネクタイのマイクパフォーマンスの男、そしてピエロと愉快な仲間たちが輪投げに興じています。

 それからなんと先程の輪に火を放ったかと思ったら火の輪くぐりを始めたではありませんかッ!これには会場もどっと湧いていました。

 続いて登場したのはトランポリンの曲芸です。先程の愉快な仲間たちがとんでもない高さまでトランポリンで跳ね上がって宙返りをしてゆきます。そのたびに歓声が上がりアンコールに答えて今度は綱渡りまで始めるのです。

 そしてラストには空中ブランコが始まります。両側のブランコに乗った男女が入れ替わりでブランコへと飛び移ります。そして最後には足でブランコに宙吊りの男が大きく手を広げると、もう片方の女がなんとその辺の両手に向かって飛び移ります。男はしっかりと女の手を掴むと2人で宙吊りから一気にジャンプして宙返りして着地します。その度に何度も大きな拍手が会場に巻き起こりました。


 パイソン閣下はまるで自分が幼い頃にタイムスリップしたかのような錯覚に陥るのでした……



リンダ「あら、こちらにいらしたのね、閣下。」


パイソン閣下「おや、リンダかい?何だか昔のおばさんみたいな大きなくるくるパーマなのでびっくりしたよ!」


リンダ「あのね、びっくりしたのは私の方よ。パイソン閣下の幼い頃の世界ってこんなに不便なんですねぇ……トイレだって便座が無くてどうすれば良いか困っちゃったわ。」


パイソン閣下「ハハッ!それはそれは。だがね、ワシにとってはどれもこれも非常に懐かしいものばかりで癒やされるのさ。さてと、これからどうするかな?」


リンダ「ちょっと、まだ私の描いたアトラクションワールドに行ってないじゃない!今度はそちらをご案内しますわ。」



何とも奇妙なトゥールビヤンテ星のアトラクションツアーにハマってゆく二人。果たしてリンダの描くアトラクションツアーとは如何に、yeah!






///to be continued!!!☆☆☆〜〜〜








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