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万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第3章 王都前の騒動編
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ガイアス武具店

遅れてしまって大変申し訳ありません

体調は未だ全快と言えませんが何とか更新再開していきます

よろしくお願いいたします




 商業区の様々な店舗が並ぶエリアで店前に出されている商品を色々と物色しながら目的の店まで歩を進める

 しかし途中にある食品系を扱う売店から漂う匂いに釣られファニとリアの足取りがふらついていた。ファニはともかくリアまでとは意外だ、こういった姿を見ると猫らしいと思ってしまう


「ケータよ。お主儂への扱いが酷くないかのう?」


 なぜこいつは要らん所で勘が鋭いのだろう。女は昔から勘が良いとは聞くが、この状況では確かにと納得してしまう


「気の所為だ。食べたいのあるなら買うけど?リアも何か欲しかったら買うぞ?」


「むぅ、なんか誤魔化された気がするのじゃが・・・。まぁ今回は不問にするかの、あっ、あの鳥串5本を所望するのじゃ」


「私も同じく鳥串5本をお願いします」


「お前らどんだけ食べるの!?」


 俺の仲間は中々に容赦が無かった。お金はあるから良いんだけどね、それにしてもよく食べるなぁ・・・

 希望した鳥串を売っている店に行き、気さくそうなおじさんに鳥串を要求する


「すいません、鳥串15本ください」


「毎度あり!銀貨1枚になるぜ」


 銀貨1枚なら安いほうだろうか、いまいちこの世界の物価に疎いから判断できないな。今度市場周りでもして情報収集するか。心の中のメモに予定を書き込みおじさんから受け取った鳥串を持ちながら待っているリア達の所に戻る


 ジーッ・・・


 リアとファニに近づくほどに感じる真正面からの視線。その視線を送っている張本人たちを見てみると


「ご、ご主人様・・・私もうお腹が、腹の虫が止まりません!」


「ケータよ、はよう持ってこんか!さすがの儂も目の前にそんなものあったら耐え切れぬぞ」


 リアは尻尾を風車の如く回転させ耳をピコピコさせており、ファニはきらきらとした目で早く寄越せとよだれを垂らしていた

 この娘らは食に貪欲だなぁ、と呆れつつも手に持っていた鳥串を5本ずつ渡すと早速食いついた。食うたる勢いや猛獣が如し・・・、そう思いながらも自分も残りの鳥串を食べる


「ハグッ、意外と美味いなこの鳥串」


「このタレが中々・・・」


「肉も柔らかくて良いのう」


 各々が鳥串を口にした感想を言いながらも歩を進める。今回向かうのはマリーさんから事前に教えてもらった武器屋だ。店の名前と場所は聞いているが中々見つからない


「んー、マリーさんから聞いたガイアス武具店ってのが見当たらないな」


「聞いた話ではここら辺のはずですよね」


「そのはずなんだが・・・」


 何故武器屋に用があるのかというと、ドラゴイーターに関係している。マリーさんからドラゴイーターを借りたのには理由がある、それは自分達で専用の武器を作りたかったからだ。ちょうど良く面白そうなカートリッジシステムというのが目の前にあるならこれを解析して自分の武器に取り入れたい、そう思った訳だ

 創造や鍛冶スキルで武器を作るのも良いが如何せん今のレベルでは低すぎて不安が残る。そのためこの街で腕の良い武器を作り扱っている店を探しているのである


「ご主人様あれではないでしょうか」


「おっ、たぶんあれだな」


 リアの指差した先にあるのはガイアス武具店と書かれた看板の掛かった建物、目的の店で間違いないだろう。早速扉を開け店の中へと入る、もちろんお馴染みの鈴の音もなると奥から声が掛かる


「らっしゃい」


「どうも、ガイアスさんって人はあなたで合ってますか?」


 奥から出てきたのは俺より頭二つ分は低い髭を生やした老人のような男だった。身長が人間にしては異様に低い。そしてその容姿には先日の図書館で見覚えがあった


「あんたドワーフか」


「見ての通りドワーフだよ、お前さんは亜人に対して差別意識を持つタイプか?」


 俺の言葉に目つきを鋭くしたガイアスに否定の言葉を口に出す前にガイアスの言葉について一考する。亜人の差別というのがこの世界にあるのか、今までは身近にそんな状況が無く見る機会も無かったが実際には大きい問題としてあるのかもしれない。まぁ差別されているからと言って俺もする気は無いんだけど


「そんなものは持ち合わせていないよ、後ろ見てみろよ。こいつらどっちも亜人だぞ」


「ほぅ、愛玩用の亜人、って訳でも無さそうだな。それに猫の獣人の方はともかくもう片方のお嬢ちゃんは本当に亜人か?それらしいものが見当たらない只の人間に見えるんだが」


「ん、儂かの?それならほれ、この翼を見れば人間では無いというのは分かるであろう?」


 バサァァァ


 ファニが翼を広げて自身が人間ではないことを証明するとガイアスは驚いた顔をしながらも納得したらしい


「なるほど、その翼を見る限りだとお嬢ちゃんは龍人か?」


「よくわかったのう、龍人はあまり人里に降りないのに・・・まさか龍人に会ったことがあるのかえ?」


「昔一度だけな・・・、まぁこの話は置いといて今日は何の用だ?」


 ファニが自分の種族を一発で言い当てたのに驚きガイアスと少し話をするが、過去の話に触れられそうになった途端顔を顰めガイアスが俺に店に来た目的を問う


「あぁ、ギルドのマリーさんにオススメの武器を扱う店がないかって聞いてここに来たんだ。ちょっと今すぐにでも剣が欲しくてな、あんたの作品を見せてもらえないか?」



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