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万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第3章 王都前の騒動編
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ビジター

「チーム名って決めなきゃいけない事なのか?」


 デュークの溜めに溜めて吐き出した話に必要性がそこまであるのか少し疑問に思い質問する。確かに名前があった方が様々なメリットはあると思うが、何故今なのだろうか


「手続きするのが楽だから今すぐにでもして欲しいって所だな」


「さいですか・・・」


 しかし後で後でと言ってるいるといつまでも決めなさそうなのは俺の性格上有り得そうな事態なのでここで決めるのは悪くないか

 問題は俺一人が決めていいのかだが・・・


「ご主人様にお任せします」


「ほれ、さっさと決めんかい」


 アイコンタクトだけで分かるとは俺の仲間は非常に優秀だな、肝心の名付けは丸投げだけどさ

 さて、チーム名はどうしたもんか、この世界の言葉は良くわかってないから使うとしたら元の世界の日本語になると思うが・・・、この際俺の立場を表すような言葉でもいいか


「それじゃあ、ビジター、でよろしく」


「びじたー?聞いたことない言葉だな、なんて意味なんだ?」


「あぁ、俺の故郷で来訪者って意味なんだ。俺にピッタリだろ」


 銀狼達には俺が異世界から来たとは言っていないため故郷とだけぼかす。リアやファニの方からも異論はないという顔をしていたので問題はないだろう


「なるほど来訪者、確かにピッタリだな。了解だ、マリー後でチーム名登録を頼む」


「分かりました、パーティーホームとかはどうしましょうか?」


「あー、パーティーホームもあったな。ケータ、今お前何処で寝ているんだ?」


「フツフツ亭って宿屋だけど」


「チーム名も決まったから提案するが、ギルドにはパーティーに対してホーム、いわば拠点を用意するサービスがあるんだ」


 デュークの話を続けると、三人以上の定員がいるパーティーはギルドから提供されているパーティーホームという拠点、家を格安で購入出来るらしい。やはり家の状態、立地などによっては値段も変わるようだがお金が足りなくても分割などの支払い方法があるため懐事情が心許ない冒険者にも優しいようになっている

 しかしパーティーホームか、いつまでもフツフツ亭で部屋を借りるより購入するほうがいいかもしれない。旅人という設定でも帰る家があるのもいいだろう。いざとなれば放棄すればいいし


「そのホームは選べるのか?」


「今空いてるホームのカタログはありますのでそちらからお好きなものを選べますよ」


「とりあえずそれは後からにしませんか、今はケータさん達、ビジターが王城に招待されている件について話を進めるべきでしょう」


 そこで脱線していた話をアレックスが戻した。王都に行くことについては今の所は決定でそこまで行くのにデュークの手配した指名依頼を利用しようとの事だが


「なぜビジターが第二王子に招待されたのですか?そこが気になるのですが」


「確かに旅人だったんだから名前なんて知られてないよな、ならなんでだ?」


「あの時の模擬戦の話が広まったとか?」


「幾ら何でもそれだけでこんな短期間のうちに王子の耳に届くのかが疑問ですね。ミミは何か分かりますか?」


「・・・、・・・(フルフル)」


 アレックスの問いに首を横に振り否定の意を表すミミを見て、俺も少し疑問を感じた。今否定する時、一瞬だがミミのフードの奥にある目が見えた気がするのだ、俺の顔、姿形ではない別な何かを見通される感覚がした

 まさか鑑定、と思ったが鑑定のそれとはまた違う気がする。そもそもリアいわく鑑定は珍しいスキルらしいから可能性としては薄いだろう。では、なんだろうか?アレックス達は知ってるいるような口ぶりだったが

 鑑定を使うか?いや、これは必要以上に他人にすることではないから却下だな

 ミミに感じた疑問をそのままに話をつづける


「俺自身詳しい理由は分かっていない。正直何かやらかしたとも思えない」


「それはご主人様の勘違いです、ご主人様はやらかした事の方が多いと思います」


 特に心当たりがない、そう答えたが予想外にリアから反論される。そんなやらかしただろうか?異世界人とか加護ぐらいしか注目されることがない気が・・・、いや、まさか


「魔物大量発生か?」


「おそらくは、しかしそれだけではないかと。魔物大量発生よりも迷宮攻略の方が要因的に大きいと思います。ラミアちゃんから上に報告されたのではないでしょうか、またはあの精霊術から既に注目されてたのではないでしょうか?」


 なるほど、合点がいった。確かに魔物大量発生、高レベル帯の迷宮攻略、高位の精霊術による監視。これだけでも王国から招待された理由になるだろうな。いくらデュークが俺の存在を隠していても限度がある。直接監視されていたのならラミアの報告も相まって尚更だろう


「うーん、油断して目立ちすぎたか?」


「まぁケータだしのう、しかしここで悔いたところで何も変わらんじゃろ」


「そうですね、予想も出来たので次は護衛の依頼について話を詰めましょうか」


 ファニが失礼なことを言うが否定したところで話が進むわけデモないのでこれについては置いておく。リアの言う通り次の護衛依頼の話を進めよう


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