↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第2章 ラタル入国・冒険者活動編
37/91

ドラゴイーター

「こんにちはケータさん」


「どうも、本日はどういったご用件で?」


 マリーさんが向かい側の席に座ると、シオンさんがやって来る


「あら、マリーじゃない。久しぶりね」


「久しぶりねシオン、相変わらずここは人が来てないようだけど大丈夫?」


「余計なお世話よ」


 どうやら2人は知り合いのようで他愛ない会話をしている。というかこの宿はやはり人が来てないようだ、アレックスの紹介というのもあるが割とここは気に入ってるんだがなぁ

 僅か数日で気に入るぐらいの宿なのに人気がないのが不思議だ

 シオンさんはマリーさんにサービスとして俺と同じ紅茶を出し去っていった


「本日は時間を頂いてしまって申し訳ございません。実はケータさんに頼みたいことがありまして」


「頼みたいこと?」


 困ったな、厄介事の予感しかしない


「はい。これをまず見てください」


「これは……剣か?」


 机の上に出されたのは白い包みを纏った赤い剣だった。しかしそれを剣と呼ぶにはあまりにゴツゴツとしていた


「はい、これはある遺跡で発掘された古代武器(アンティークウェポン)です」


「アンティークウェポン、この剣には何か普通ではないような能力でもあるのか?」


 古代と名前がつくと特別な能力があることを期待してしまうのはゲームのやりすぎだろうか

 見た感じではこの一番ゴツゴツとした部分に何かがあると思うが…


「いえ、何か特殊な力があるのは分かるのですが詳細までは……」


 マリーさんは、いや、発掘した研究者みたいな奴も分からない代物なのか

 なるほど、マリーさんの考えが分かった

 マリーさんが俺の元へ来た理由、それは……


「この武器を調べて欲しい、または何か心当たりのある情報があれば教えて欲しい。って所か」


「その通りです。もちろん無理強いはしません。受けてくれますか?」


 マリーさんは紅茶を飲み干し俺の返事を待つ。別段受けてもいいのだが、俺の知識に思い当たるものがないのが問題か

 やはり鑑定を使うしかないか、机に置かれた剣に向け鑑定を使用する

 武器の名前はドラゴイーター

 能力はドラゴンに対するダメージが増加するらしい

 鑑定で見れたのはそれだけだがおそらくこれはダミーだろう、こんな風に何かしらの仕組みのあるような見た目でパッとしない能力しか持たずに古代武器なんて名前で呼ばれるとは思いにくい


「とりあえずこの武器の名前と能力は分かった。教えるのも頼みを受けるのも構わない。この武器はドラゴイーターと言って能力はドラゴンに対するダメージの増加だ」


 鑑定した結果を簡潔にすることもなくそのまま話す。マリーさんはその結果になるほどと頷いた、なんだこの反応は……


「既に知っていたかのような反応だな?」


「はい、今ケータさんから教えて頂いた情報は既知の内容でした」


 そうだろうな、俺を頼る前に鑑定などはしているだろう。何かを調べる時に使えるスキルは鑑定しか知らないが、俺にはもう一つ手段がある


(ヘルプ先生、宜しくお願いします)


(解 この古代武器にはカートリッジシステムが積まれています)


 カートリッジシステム?カートリッジってプリンターとかで使う差し替えを容易に出来る部品のことだよな、つまり何かを差し替えしたり出来るのか

 疑問なのは何を差し替えるかだ、刃とか?


(解 カートリッジシステムとは魔力を込めたカートリッジを武器にリロードすることで一時的に魔力レベルを増加させることが出来ます)


 あぁ、ベルカ式みたいなやつか、古代武器らしいシステムだと思う。一時的に魔力レベルを上げられれば通常発動に膨大な魔力を消費する魔法とかも容易に使うことが出来るのだろう

 さて、搭載された機能が分かった所で本当の能力はなんだろうか


「ただいまなのじゃ」


「ただ今戻りました」


「おう、おかえりファニ、リア」


 そこで街でのお出掛けを終えたリア達が帰ってきて俺の姿を確認しこちらに向かってくる

 リアは既にマリーさんと面識があるので顔を合わせた時に軽く会釈をしてから隣に腰を下ろす。ファニももう片方の席に座る


「ご主人様、お客様とはマリーさんのことだったのですね。ギルドからの通達か何かですか?」


「いや、俺に対しての依頼みたいなものだ。この剣を調べてくれってな」


「ほぅ、ドラゴイーターか。流石ドラゴンに仇なす武器だけあって儂にはビリビリと嫌な気配を感じるのう」


 ドラゴンであるファニがそう言うのならこの剣は本物か、別に偽物と疑ってた訳ではないが


「失礼ですがケータさん、こちらは?」


「紹介するよ。こいつはファニ、昨日俺らの仲間になった奴だ」


「パーティー組んで直ぐに増員ですか……こちらで増員申請はしておきますね」


「やっぱ申請必要だったのか、すまん助かる」


「私はマリー・リリマイア。ギルドで秘書的な仕事をしております。以後お見知りおきを」


 マリーに習いファニも自己紹介をし、全員がお互いを知った状態となる

 そこでマリーさんが再度情報提供してくれるかどうかの質問をしてきたのでそれに肯定する

 さてとカートリッジシステムについて説明するとしよう、だがその前に先ほどから気になってた事を聞く


「マリーさん、さっきからあなたの隣に座ってる女の子は誰ですか?」


「「「えっ」」」


 マリーさん、リア、ファニの驚きの声が重なる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。