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万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第2章 ラタル入国・冒険者活動編
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ユニークスキルについて1

 ネックレスと指輪の買い物を終え、帰宅した俺はフツフツ亭の3階にある部屋に向かう

 相も変わらず階段の踊り場などに厳つい男がいたが本当になんなんだろうか

 部屋の前に着きそのままドアを開け中に入る。中には誰もいないため恐らく隣のリアの部屋に居るのだろう

 装備している物を無限収納に入れて身軽になった身体をベッドに投げる

 ベッドに身体が沈む感覚を感じゆっくりと息を吐く。身体の力が抜けリラックスした状態になる。


 ぐぎゅるるぅーーー


「お腹空いた……」


 気が抜けたからか空腹を知らせる音が鳴る、ちょうどその時ドアをノックする音が聞こえ返事をするとリアとファニが中へ入ってくる


「お帰りになられてましたか、依頼のほうは大丈夫でしたか?」


「問題無く報酬もちゃんと貰ってきたよ。これがリアの分だよ」


「いえ、私にそのようなものは不要です」


「奴隷だから?俺はリアを奴隷扱いするつもりはないと言っただろう、それを嘘にしないためにも受け取ってくれ」


「…………分かりました」


 しぶしぶ了承したという風にリアは銀貨を受け取った。奴隷扱いしないには首輪を外すのが手っ取り早いがそれはリアの気持ちを考えたら簡単には出来ない


「それとこれも、さっきリアに似合いそうなネックレスを買ってきたんだ。良ければ付けてよ」


「私は……いえありがたく頂きます。ありがとうございますご主人様」


 先程購入したアクセサリーのネックレスの方をリアにプレゼントする。てっきり受け取りを渋ると思ったがちゃんと受け取ってくれその場で身につける

 青い宝石とリアの髪色が合っておりとても似合っている


「とても似合ってるよリア」


「ありがとうございます。綺麗な宝石ですね、高くなかったですか?」


「なんか店の人がサービスしてくれて結構安かったよ。ネックレスの他に指輪も付いてきたし、これは俺が付けるからお揃いだな」


 そう言い指輪を自身の左手の中指に嵌める。付けやすさ的にも薬指が良いと思うが日本での知識から誤解を招きそうなので無難に中指にした。この世界で指輪を薬指に付ける意味が日本と一緒かは分からないが……


「それよりお腹が空いたからご飯にしよう。ファニも食べるか?」


「良いのか?ならばご相伴に預かるとしよう」


 ファニを誘いリアと共に一階の食堂まで向かう。夕方というのに意外に人は少なかった

 銀狼のメンバーもいないようだ

 そういえばアレックスがこの宿はあまり繁盛していないとか言っていたが本当のようだ


「あっ、ケータさん!」


「シオンさんどうも。ちょうど良かった、食事がしたいんですが」


 こちらを見つけたシオンさんが話し掛けてきたのでタイミングも良かったため食事が出来ないか聞いてみる

 快く了承してくれ、準備のため厨房に姿を消した。俺たちは4人がけのテーブル席に座り料理が運ばれるのを待つ

 俺とは反対側に座ったファニに顔を合わせ本題に入るため口火を切る


「それじゃあ聞かせて貰おうか。ファニ、お前は一体何者だ?」


「だから言っておるであろう、儂は御使いじゃよ」


「その御使いがなんなのかって聞いてるんだ。確かオルティ様って言ったか?そいつの事も一緒に教えろ」


「言葉遣いに気をつけんか、オルティ様は一応神様なのじゃからのう。オルティ様について先に説明するが良いな?オルティ様は万能を司る神様じゃ、この世界には15の神がおってな、そのうちの1人じゃ」


「参考までに聞くがその神様ってどういうのがいるんだ?」


「そうじゃのう、まず先も言った万能神オルティ、炎神ヘリティア、水神ポサイア、雷光の神ゼピテル、森王ディミテル、氷獄の守護神アブソリード、闘神エアルバ、薬神サナエル、土地の守り神ガイア、空神メルメス、全知の神メルティ、龍神ダジーハ、霊王ファントム、悪神べリエル、妖精王フェイロン。これで全部じゃの」


「随分神様がいるんだな、バーゲンセールかなんかかよ……」


 ファニが口にした神の名前にいくつか日本で聞いたことのあるものも含まれていたが他のやつはサッパリだ

 しかしこんなに神がいては信仰とかどうするのだろうかとどうでもいい事が気になってしまった

 だが今はそれ以上に聞きたいことがあった


「なぜファニに俺の鑑定が効かなかったんだ?」


 初めて出会った時に気になったのがこれだ、万能の神やらなんやらの前に鑑定を防ぐ手段があるかもしれないというのが重要だった

 この世界で何度か戦って分かったが鑑定で得られる情報とは大切なものだ。それを知っているか知らないかでの差はとても大きい

 もしも防ぐ手段があるならそれの活用や対策を今後のために持っておきたい


「それは儂のユニークスキルのせいじゃな」


「ユニークスキル?なんだそれ」


「ユニークスキルとはその者にしか使えないスキルの事じゃよ、AスキルやPスキルとその能力によって分かれるが総じて言えるのはどれもが強力な能力を持っているということかね。お主が持つ投影もその一つじゃよ」


「投影が?」


 投影(トレース)は、頭に思い浮かべた動きや相手の動きを完全に再現することが出来るスキルである。このスキルは実は今まで結構使っていたのだがまさかユニークスキルとは思わなかったな、他の人も1人ぐらい持っているものだと思っていた



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