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万能使いの巻き込まれ異世界冒険記  作者: シャミュナ
第2章 ラタル入国・冒険者活動編
19/91

1日の終わりと今後の予定

「ごちそうさまでした」


 皆が食事を終え、日本の食事終わりの挨拶をする。やはり疑問に思われたようで同じく故郷の挨拶だと説明すると納得してくれた


「そろそろ休みたいからもう部屋に行くよ。銀狼の皆さん色々とお世話になりました」


「どういたしまして、おやすみなさい」


 おやすみと言い、事前にシオンに教えられた部屋に向かう

 部屋は2つとも3階にあるため階段を上る

 ここの宿屋の階段には踊り場があり別段珍しいとも感じないのだが、3階に上ってくるまでの全ての踊り場に厳つい男が居たためそれを疑問に思った


「やっぱり何かあったのか?っと、部屋はここだな。リアはその隣の部屋使ってくれ」


「かしこまりました」


 リアと部屋の前で別れて自室の扉を開ける。中はカモノアシ亭とさほど変わらない内装だった。宿屋ともなるとどこも同じようなものだろうか、と思いつつもベッドにダイブする


「布団がモフモフ……疲れたぁ」


 ベッドに体重を預けリラックスした途端に疲労が蘇る。それと同時に体の節々に痛みを感じた。魔物大量発生での戦闘ではさほど怪我していないはずだが何故だろうか、ヘルプ先生に聞いてみる


 〈解 急激なレベルアップによる成長痛です〉


 成長痛……、まさかこの年でもう1度味わうとは思わなかったな。流石ファンタジー、予想外の事は起きるものだな

 仰向けになり大の字に体を広げ天井を眺める。そのまましばらくボッーとしているとドアをノックする音が聞こえる。どうぞー、と答え扉が開きリアが部屋に入ってくる


「リアか。どうしたんだ」


「いえ、どうも落ちつかなくて。よろしければこちらで寝てもよろしいでしょうか?」


 いきなり奴隷という身分を気にするなというのも無理な話か、リアは生まれてから奴隷として生きてきたんだ。それをいきなり自由に放っても困惑するだけだよな


「いきなり自由になっても困るよな、良いよ、この部屋で寝ても」


「そ、それは、つまり……一緒に寝るってこと……ですよね」


「うえっ!?あぁ、いや、別にそういうことではない。うん」


 顔を赤らめてモジモジするリアに一瞬見惚れてしまうが頭を振りすぐさまリアの言葉を否定する

 そういう事は異世界でも清いお付き合いをしてからだ、うん、俺健全


「とにかく、ここで寝るのは構わない。リアが思ってるようなこともする気はない。言っただろ、奴隷といって差別はしない。だから何か不必要に強制したりはしないよ」


「それなら……私はどうしたらいいんですか」


 何か思い詰めた顔をして聞かれる。奴隷としての生き方を否定した訳だからな、それは今までのリアを否定しているのと同じだろう


「少しずつでいいからさ、普通の生活に慣れてくれ。俺はリアに奴隷としての生き方はして欲しくないんだ」


「どうしてご主人様はそう思うのですか」


 それは日本で育ったため、とは言えないよな

 俺が異世界人であることはしばらく伏せておこう


「性分でね、こんなやつが主人じゃ嫌か?」


「いえ、そんなことないです。ご主人様に救われた身ですので文句なんてとんでもないです」


 良かった、どうやら嫌がられてはいないようだ。一種の自己満足で救ってしまった命なんだ、せめて自分の手にある内は面倒を見るのが義務だろう。そのために不自由な生活はさせたくないし出来るなら幸せになって欲しい


「明日の予定だがギルドに行こうと思う。アルフレッドにも寄ってくれと言われたしリアと俺とでパーティー組んで依頼を受けたい。しばらくはそれで生計を立ててここを拠点にする」


「それがいいかと思います」


「決まりだな、それじゃあもう休もう。おやすみリア」


 就寝の挨拶をして瞼を閉じる

 なんだかんだで長かった1日がようやく終わりを告げた


 ーーーー


 チュンチュン


 小鳥の鳴き声と窓から差し込んだ朝日で目が覚める。気だるげな体を起こし今の時間を確認するがそこで重要なことに気がついた


「そういえば時計って持ってなかったな」


 スマートフォンなどをカバンに入れていたためこの世界に来た時カバンが持ち込めてない時点で紛失したようなものだ

 時間が確認出来ないのが意外にも違和感があり落胆する


「時間はいいや、顔洗ってこよ……」


「おはようございますご主人様」


 顔を洗い目を覚まそうとするとリアが水の入った洗面器とタオルを用意して待っていた

 俺より早く起きてたのか、俺も朝早いほうだがリアはもっと早いようだ


「そういえばリアはどこで寝てたんだ?昨日は疲れて気にしてなかったがベッド一つしか無かったよな」


「床で寝させてもらいました」


「いや、うんごめん。奴隷のように扱ったかもしれないな、次からはベッドで寝てくれ」


 いくら疲れてたとして配慮が足りなさすぎたと自覚する。謝罪をして洗面器を貰い中の水を顔に掛け、タオルで顔を拭く

 リアにお礼を言って昨日作成した服に着替える


「あ、リア。実はリアに服を用意したから着替えて欲しいんだ。いつまでもその布切れじゃ嫌だろう?」


「分かりました」


 無限収納からリアの服、メイド服を取り出しリアに渡す。何故だか怪訝な表情を浮かべられる


「ご主人様……これは?」


「メイド服だ、可愛いだろ」


「はぁ……、では着替えますね」


 リアの反応からしてこの世界にはメイド服が無いのだろうか、なんて文明なんだ。こんな素晴らしいメイド服が無いとは遅れているにも程がある

 心の中にこの世界にメイド服を普及させるというメモをする


「って、ちょっと待ったぁ!着替えは借りてるもう一つの部屋でしてきてくれ!」


 目の前で今の服を脱ごうとしたので裸体を晒す前に止める。流石に健全男子の前で女子の裸は刺激が強すぎるからな。うん、俺健全








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