魔物大量発生攻略戦2
ごめんなさい
今回は短いです
「誰かが急に現れた感覚がしたな」
膜から魔物が押し寄せてから数十分ほど経った時、発動したままでいた気配察知に何かが引っかかった反応がした。この反応は魔物ではなく人間であるため援軍だろうか
実際に反応のした方を見てみると顔まで見えないが誰かが戦っているのが分かる。鷹の目を発動すれば見れるだろうが残念ながらそれ程余裕が無いのが現状である
正面から襲ってくるダークゾンビを切り、左右からも来る攻撃を流して可能ならば切り、難しいならそのまま後方からの敵を切る。そんなことを初の魔物戦にも関わらず繰り返していたため、徐々に疲労が溜まってきているのだ。そのせいか体の反応が鈍い
「リアのほうも似たような状況か、援護とかないと辛いな……」
単独で相手出来る敵も限られているためもう少し援軍がないかと期待しているがここまで時間が経っている状態で確認出来ないなら厳しいだろう
(さっき現れた奴はどうだろう)
ここで戦ってるという事利害は一致するはず。ならばそれに合流するべきか
リアの方も第三者の介入に気付いており、俺と同じ考えをしたのかこちらに徐々に近づいてきている。
「はぁ……はぁ、ケータ様、流石にこのままでは数が多くて捌ききれなく消耗するばかりです。ここはあの冒険者と合流するのが最善だと進言致します」
「リアもそう思ってたか、なら合流するか。殿は俺がやる」
「分かりました」
リアを先頭にして後方からの攻撃を俺が防ぐ形でリアの言う冒険者との合流を急ぐ。だが敵の数が多く捌ききれずに切り傷が増えていく、このままだと合流する前にやられかねない
「あまりMP消費はしたくなかったが仕方ないか、吹雪!!」
呪文を唱えると敵に向かって吹雪が襲いかかる。これは氷と風魔法を組み合わせた魔法、戦闘前にヘルプ先生といろいろ相談して考えた魔法の一つでもある。吹雪を受けた魔物達は氷漬けにされ、範囲外の魔物も暴風によって吹き飛ばされた
「このまま突っ切るぞリア!」
「はい!」
後は俺達と冒険者の間にいる魔物をどうにかすれば合流出来る。もう1度魔法を使うか迷っていたがそれより先に状況が動いた
「フレイムウォール!!」
冒険者が周りに炎の壁を作り魔物を一掃してくれた。炎の壁が消えるとともに冒険者に近づく
「よう、俺はケータって言うんだがもし良かったら共闘しないか?魔物大量発生を食い止めようとしたんだが数が多くてな」
「先に戦っていたのはお前達か、俺は炎獄の大剣使いと言えば分かるか?」
「いや全然、聞いたことすらない」
そう言うと何故か転けられた
「俺の名声もそんなに広がってなかったということか?意外にも知られてないことというのはショックだな……」
「俺は事情があって世情には疎いんだ。それであんたは?」
「あぁ、俺はアルフレッド・リリマイア。ラタルでSS冒険者をやっている。炎魔法を得意とするから炎獄の大剣使いと呼ばれてるんだ、よろしくな」
自己紹介をされ右手を差し出される。俺もそれを握り返す
「この規模の魔物大量発生を2人だけで食い止めるなんて無謀にも程があるぞ。ここの後方に僅かばかりだが300人程の味方がいる。とりあえずそこに向かって徐々に後退していこう」
「最初は100単位ぐらいかなと思ったんだけどな……俺もここまで数が多いと分かっていれば食い止めようなんて思わない。それはともかく作戦については了解した。だがこのまま下がってもいいのか?」
「半分ぐらいは片付けたから問題はないだろう、問題だったのは数だったからな」
「いやそうじゃなくてな、あそこらへん見てみろよ」
魔物が密集している更に奥の場所を指さす
「何かいるのか?俺には見えないな」
「そうか、アルフレッドには鷹の目がないのか。あの場所に飛び抜けて強い魔物が2体ほどいる」
「どうやってあんな所まで見えるのか疑問だったが鷹の目持ちなら納得だ。その強い魔物の詳しいことは分かるか?」
魔物の情報を見るために鑑定を使用する。この距離なら遮蔽物があまりないため鷹の目+鑑定がギリギリ発動する
エルダーゴーレムLv.48
ボーンドラゴンLv.45
敵の情報を鑑定すると名前とレベルしか出てこないらしい。判明した情報をアルフレッドに伝えると青い顔をした
「おいおい、どっちS級配置の魔物じゃないか……」
「アルフレッドでも倒せないのか?」
「おいおい、いくら俺でも1人で2体を相手に出来ねえよ」
1人で2体は……か
「なら、片方なら相手出来るんだな」
「あ、あぁ……ゴーレムぐらいなら単騎でも行けるが、ってまさかお前!?」
俺の意図に気付いたアルフレッドに不敵に口角を釣り上げる
「そうだ、俺があのボーンドラゴンと戦う。ゴーレムのほうは任せたぞ」
「待て待て!自分の言ってること分かってんのか!?」
「それは俺が弱いから無理だと言いたいのか」
「流石に腕が立つとしても無理だろう、ここはおとなしく仲間と合流すべきだ」
アルフレッドは俺の案に反対らしい
だが俺も勝算がないわけではないのだ
どうにかして説得しないとな、それも早いうちに
頭をフル回転させてアルフレッドを説得させる方法を考える




