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高速について

 どうもこんにちはこんばんわ。童貞を守り続けて24歳になったこの頃、かつての友人達は何をお過ごしでしょうか。就職して彼女でもできているでしょうか。僕は今…


 男まみれの車に乗っています。ランヤさんの装甲車にみんなで乗っています。十数人位乗れる様に改造してあり、抗争…じゃなかった、ナリさんを救うべくHoney Princeがある東京まで高速で行っているのだ。


 まだ九州すら出ていないので当分時間は掛かる。運転免許を持ってるのが、僕とランヤさんとセンヤとテルヤなのでこの4人で交代しながら運転しています。


 次のパーキングエリアまで10kmあるな。そろそろ飯時なので寄っていこうと思うが、事件は起こった。後方部にいるユイヤの一言で全てが変わった。



ユイヤ「も…漏れる…」



 あれほどトイレは行かなくていいか聞いたのにこれだよ。ユイヤが言った後にイトヤも言い始めた。ショタコンビは股を抑えて耐えているが、まだ着きそうにない。



アロサヤ「ペットボトルにすっか?」


ユイヤ「するわけないだろッ…」


イトヤ「少しはモラルを考えろバカ…」



 まぁ…漏らしたらモラル以前の問題なのだが今のコイツらに言っても聞いてもらえないだろう。後7kmでパーキングエリアだからそこまで我慢してくれ。


 センヤさんと僕は知っている、この先に渋滞が待ち受けていることを。だがあえて言わない。いつも生意気なこの2人を絶望の色に染まってほしいから。


 あぁ…渋滞だぁ…このままだと進めなくなっちゃうなぁ(棒読み)



センヤ「パーキングエリアまで後30分くらい掛かってしまいそうだなぁ(棒読み)」


ユイヤ「ふぇ!」


イトヤ「早く…早くしろよ!」


ランヤ「うん、そろそろかなぁ」



 ん?ランヤさんの顔がいつもよりもキレがあるような。と思っていたら助手席に座っていたセンヤが青ざめていた。どうしたセンヤ気分でも悪いのか?



センヤ「腹が…」


テルヤ「僕もちょっと…」


レンヤ「ヤバいかもです」



 どうしたっていうんだ。こんな同時に気分が悪くなるなんてって…このお茶なんか混ざってない?と思っていたら僕はとっさに尻筋に力を込めていた。そう…皆気分が悪いのは大きい方を我慢しているからだ。


 このお茶は確かランヤさんが持ってきたもので、この飴玉はサクヤが酔い止め用って皆に配っていた物で…


 

サクヤ「感のいい店長ならもう分かったかな」


ランヤ「さぁここからチキンレースよ!!」



 ここからサクヤとランヤさん以外の男達がトイレに行く為に我慢する戦いが始まった。

 

 10分後事態が大きく変わった。渋滞はなくなったのだが、皆どこか遠くを見ている。漏らしたような臭いもない為放心状態と見受けられる。安心してほしい、こんな事もあろうと運転組はオムツを事前に履いている。プライドなんてクソ喰らえだ。



センヤ「私は天下統一をした徳川家康を尊重する。あれだけ立派な男も戦場で糞を漏らすらしいからな。」 


アロサヤ「限界がきて頭可笑しくなってんじゃねぇか?頭よりも腹冷やしてやろうか。」


テルヤ「そんなこと言って…2人共足ガクガク震えてるじゃないですか。」



 あと3kmで着ける。ここまで3kmが長いと感じるのは初めてだろう。冷や汗が止まらないし、ユイヤは泣き出している。僕の良心はズタボロになってしまいそうだ。


 ランヤさんはヨダレを垂らしながら僕たちに向かって「イイね!」って笑顔になっている。悪趣味な野郎だ。仮に数年前までは国の為に働いていた人間とは思えんな。どこで生き方間違えたんだ、こんな異常性癖に目覚めるほどの訓練でもあったのだろうか。


 そう考えてる間にパーキングエリアに着いた。皆一斉に車のドアを開けて出ようとしたせいで出られない。我こそはと先に出ようとするあまり理性を忘れている。限界がきて歩けない者もいたりして見てるこっちはカオスだった。 


 とりま僕はユイヤをおんぶしてランヤさんはイトヤを抱っこしてトイレに行くのであった。他の奴は頑張って1人で行けるだろう。



ユイヤ「ひっく…ひっく…」



 泣いているユイヤを見て流石にやり過ぎたと思ったランヤさんは機嫌取りにパーキングエリアにある好きな物を買ってあげることにした。


 ユイヤは22歳でランヤさんは3〇歳でどちらも大人なのだが身長差と体格的に親子にしか見えない。面白いので写真を撮ることにした。


 なんだかんだあって九州の先っぽの福岡までこれた。とりあえずホテルを探し人数分の部屋が空いているホテルを見つけたので行ったのだが…



ユイヤ「店長と寝るのは俺だ!」


センヤ「断固拒否します!私が一番添い寝するのにふさわしい!」


ランヤ「アタシとの愛の青春は忘れたって言うの!」



 部屋を決めるだけでもこれだ。女性であるサクヤさんはサクヤさんの部下兼妹兼最近No.5に上り詰めたナトヤと共にチェックイン。


 皆さんどうお過ごしだろうか。夢の1人暮らしや家庭を持って暖かい毎日を送っているだろうか。僕は今…誰と寝るかでホテルのエントランスで他の客が見ているど真ん中で言い争っています。



 助けて…

 


No.5ホスト:ナトヤ(那里也)144cm/37kg 

      薔薇色のセミロング 18歳

      女性

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