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気分変えについて

 張り詰めることは体に毒だということで、福岡の観光に皆で行きました。2つの班に分かれて辺りを探索することになりました。お金はあるのかって?勿論あるにきまってるじゃないですか。ナリさんの為にお金を使いたくないだけですよ。


 サクヤ班

 サクヤ・ナトヤ・ユイヤ・アロサヤ

 イトヤ・レンヤ


 店長班

 店長・センヤ・テルヤ・ランヤ


 サクヤ班は基本的に遊んでもらう感じで伝えてあります。僕らはある組織との集会があるので表向きは観光します。


 

 ホストという組織は大きく3つ分類されています。順に過激組・中立組・放浪組の3つに分類され、ノワールのHoney Princeは過激組になり、うちは放浪組になります。


 過激組はその名の通り、過激で他のホスト店に行っては暴行と権力で押し潰し傘下にしていったりします。


 中立組は過激組と放浪組の仲介関係であり、基本的に何もしない又はそれ相応の対処をするといった感じになります。


 放浪組は過激組みたいな権力・富なんかが興味ないグループになっておりますが、近年過激組との抗争があり少しピンチになっていると言うのを耳にしました。


 なんでこういった事になったかというと、あるホスト店、まぁ…今の過激組ホストのトップが自身の店を日本全土に広げようと考えたのがきっかけで、それに反抗した者がいわゆる放浪組になります。


 いわば令和の戦国時代になるだろう。過激組はいろんな県に所属しており、現在分かっているのが東京・千葉・埼玉付近である。東京にある歌舞伎町は過激組が多く生息している地帯になっており、例えるなら安全と思われる街にレイドボスがウヨウヨいる感じです。


 昔…歌舞伎町に何十ものホストグループが挑みましたが、全敗に終わっています。それ以来抗争は起きていません。


 Honey Princeは同じ東京の六本木にありますが、場所が歌舞伎町ではないので、もし抗争が起こっても歌舞伎町のホストは助けに行きません。なんたって歌舞伎町のトップとHoney Princeのトップのノワールは仲が悪く同じ東京内で争う時があるくらい…。

 


 そんな事を考えていたら目的の場所に着きました。至って普通のコンビニになっていますが、店員にタバコの番号を3種類伝え、クレジットカードではないカードを差し込むと、奥にあるトイレ付近にエレベーターが出てきます。


 これに皆で乗って降りていきます。



テルヤ:映画みたいっすね。


ランヤ:福岡の街にこんな組織があったのね。



 驚くのも無理はない。一見普通のコンビニだけど、地下には放浪組の本拠地が存在する。ある条件をクリアしてないと入れないので、2つの班に分かれている。


 本拠地は九州全土に支店と道が地下と繋がっており、いつでも連絡がとれるが、うちはとある理由でそれができない。

 ほら…着いたぞ、ここが放浪組の拠点だ。


 エレベーターの扉の先には街が存在していて、交通機関やお店なんかもあります。中央にあるのは情報捜査基地があり、常に他のホスト店の監視及びスパイを潜り込ませたりして情報を得て発信している場所がある。



センヤ:地下なのに空があるのはおかしいのでは?


テルヤ:バーチャル的なやつですかね。



 放浪組の異端児が来たぞ…



 その一言で周りの人たちは僕らを避けていった。しょうがない処置だろう。さて…当初の目的である場所に着いたわけだが、僕はここの拠点のとある人と話してくるから、観光でもしていってよ。いい体験になると思うし。


 

 サクヤ班にて


 はぁ…店長と同じ班が良かったなぁ。よりにもよってイトヤと同じとかありえないんだけど…


イトヤ:心の声がだだ漏れだっつうの


 なんで店長はあのメンツで観光に行ったんだろう?もしかして僕(俺)に内緒でホテルに行ってあんな事やこんな事しているのかな、だとしたらセンヤは絶対許さない。


サクヤ:そんな重い顔してないでこれ食べなよ


 サクヤさんは観光慣れしているのか又はあらかじめ調べておいてある程度行きたい場所があるのか…


アロサヤ:きっと息抜きしてほしいんじゃないの?


レンヤ:最近張り詰めすぎて疲れているのを店長は心配していましたし



 そっか…僕を心配してくれてたんだね。だったらこんな忌まわしい事を考えてたら逆に失礼だよね。


 その日の夜、ホテルにて


 組織から使える資料を集めてきた。Honey Princeの傘下が中国地方を占めてるらしい。特に高速道路で度々一般車両を潰しまわってるとか。


テルヤ:警察は何をしてるんですか!?


 たんまり賄賂を渡してるらしいから手を出せないんだと。しかし、ナリさんをのリミットまであと…10日か。


センヤ:そういえばなんで車で行ってるんですか?飛行機や新幹線って手もあったでしょうに。


 ん…。センヤってさ、Honey Princeに何しに行くか分かってる?


テルヤ:ナリさんを助けるためにお金を稼ぐんじゃないんですか?


ランヤ:ちがうわよ、アタシたちはHoney Princeに殴り込みに行くのよ!


 

 ランヤさんの言っているとおりHoney Princeにはちょっとした因縁があるからさ、それも兼ねて仕返しをするんだよね。さてと、もうすぐ深夜だから高速に乗るよ。


サクヤ:あははは…この車懐かしいね、まだこんな物残してたんだね。


ランヤ:あの時の店長は素敵だったわね


 何故だかわからないが嫌な気分になった。とりあえずはこの車に僕とサクヤとナトヤとランヤが乗るからそっちの車はテルヤが運転してね。


テルヤ:なんで車2台も必要なんですか?


ランヤ:直に分かるわよ。


 高速道路、広島を通っている時のこと…


 もう来たか、ずいぶん追っ手が早かったな。まさか組織の奴が僕達を売ったのか?だとしたら念の為付けてきた起爆装置でも発動させるか。


ランヤ:もう、そんな事してないで早く【アレ】やるわよ。


サクヤ:ランちゃんやるんだね…今、ここで!


 何でこういう状況になったかというと…僕達は深夜高速道路を使って中国地方にいるHoney Princeの傘下に気づかれないように逃げようとしていた。無駄な体力を消耗したくないからね。もしかしたら、高速入り口の警備員がグルだった可能性もあるけど、10分前から怪しい黒塗りの車が8台くらい跡を付けてきた。


 すぐに傘下の奴だって分かったから今ランヤさんとサクヤは【アレ】を準備している。

【アレ】はこの車の荷台にあるんだけど【アレ】を扱えるのがこの中じゃランヤさんしかいないからね。適任だと思う。


ランヤ:ぶっ放すわよー! 


 そう…【アレ】というのは皆さんお馴染みのM61バルカンである。特別に改造を施して手動で動くようにしてある。ただ、反動がもろに伝わる為ランヤさんもと言い車自体がその反動に耐えれないが、反動を活かしてスピードを上げて走る事ができる。逃げながら戦う事ができる車なのだ。


 僕は運転に集中するけど一般車両を巻き込んだらいけないので最善の注意をはらう。ナトヤはM61バルカンで倒せない敵を倒してもらう。ナトヤはNo.5に登りつめただけあって頭脳もセンヤより高い。幼い頃は自身の住む庭で遠距離射撃で鷹を狩っていたらしい。


 ナトヤはL96A1というスナイパーライフルを使っているらしいがどういうものなのか、何処から入手したのか分からないが聞きたくない。


 こちら店長…こちら店長、そっちの状況は?


ユイヤ:こっちは問題ないよ。ただ前方から大型トラックが近づいてきて…


センヤ:伏せろ!


 トラックの荷台の扉が開き、複数人のホスト達がテルヤが運転している車に向けて発砲した。


ユイヤ:ちょっとまずいかも…


 サクヤ、持ってきてくれた?


サクヤ:バッチリだぜ店長、敵の車を奪ってきたぜ。


 とりあえずこの車はサクヤが運転頼む。僕はサクヤが持ってきた敵の車でユイヤのとこまで行ってくる。サクヤは一応免許は持っているが荒々しい運転から【黄昏の死神】というあだ名がある。ナトヤとランヤさんなら耐えれるかもしれないから大丈夫だろ。


 とりあえずそっちに向かうからそのまま持ちこたえてくれテルヤ。


テルヤ:はいっす、アロサヤとイトヤが防戦してくれてるので何とか持ちこたえれてるっす。


 あれか…テルヤ達の前にいるトラックとは別でその前にも何台か固まって運転しているな、これはちょっとだけ手こずりそうだな。


 僕は車のスピードを上げてそのままトラックに突っ込むと同時に荷台の上に飛び乗った。さてさて…これを使うのは何年ぶりだ、錆びてないといいんだけど。


 名刀建御雷之剣、タテミカヅチという神の名から付けられたこの剣は強いんだろうが、見た目がカッコいいから身につけている。


 性能も申し分なく大木が紙のようにスラッと切れるし刃毀れもしない。弾丸なんて剣筋に当たっただけで砕けていく、男の子からしたら夢の様な剣である。


 名技…一斬り…


 トラック全体を真っ二つに切り分けた。続いて前方にいる車の上に飛び乗りつつトラックと同様に切って回った。


ランヤ:こっちも片付いたわよ。


 あと9日になってしまった。僕達は無事に観光じゃなかった、ナリさんを助けることができるかな。アイツにも電話掛けとくか。


 もしもし…冬也、


冬也:フミさんじゃないですか、どうしたんです?僕は今日仕事じゃないですけど。


 どうせ京都の綺麗なお姉さんと一緒に飲んでるんだろ。あと1日位でそこ行くから準備しててよ。


冬也:もしかしてナリさんの件ですか、仕方ないですね。Re.BlueのNo.1である僕が行くしかないようです。

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