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第17話:帝国からの刺客
乗り込んできたのは、重厚な黒鉄の鎧に身を包んだ集団だった。
その胸に刻まれているのは、隣国『ガルゾム帝国』の国章。
「誰がガルガノスの『音速の射手』だ! 面を貸せ!」
先頭に立つ男が、巨大な両手斧を床に叩きつける。
地響きが轟き、ギルド内の冒険者たちが怯えて身をすくませた。
「俺は帝国第十三騎士団長、ガルドス! 王国の王立魔導師団を一人で叩きのめしてきた者だ!」
ガルドスは冷酷な笑みを浮かべ、僕を睨みつける。
「話は聞いているぞ、橘蓮。王都のへっぽこ魔法使いたちを『奇妙な木切れ』で化かしたそうだな。だがな、我が帝国の強固な『重鉄障壁』の前では、そんな小細工など一切通用せん!」
帝国の技術は、魔法と重金属の精錬を組み合わせた「絶対防御」を誇るという。
「皇帝陛下からの命だ。お前が素直に我が帝国の奴隷射手となるなら命は助けてやる。断るというなら——この街ごと踏みつぶすまで!」
理不尽な脅迫。
だが、僕の心は驚くほど静かだった。




