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第13話:絶望を射抜く準備
「助けに来てやったわけじゃないよ、佐藤」
僕は冷ややかな視線を一瞬だけ送り、背中から和弓を外した。
「れ、蓮! 無駄だ、逃げろ! あいつにはどんな魔法も通じない! 俺の『メガ・フレア』すら吸収されたんだぞ! お前みたいな『種火』で勝てるわけが——」
「お前らの魔法が効かないのは、ただ単に『押し売り』してるからだ」
僕は弓を構える位置に立ち、静かに足踏みを行う。
「相手が炎を吸収するなら、吸収しきれないほどの速度と深部への威力を、ピンポイントで打ち込めばいい」
「シルフ、頼む」
「はい!」
シルフが杖を掲げ、超高密度の『極冷の氷矢頭』を形成する。
魔神の超高熱結界を突破するための、絶対零度の尖角だ。
そして僕の矢先に灯るのは、指先ほどの初級魔法『ボム・プチ』。
「ハッ……ハハッ! 氷と火を混ぜるだと!? そんな真逆の属性、反発して自爆するのが落ちだ! どこまでバカなんだお前は!」
ダディス団長が嘲笑する。
魔法の常識しか知らない彼らには理解できないのだ。
熱と冷気の完璧な調和。
相反するエネルギーを旋風回転(ドリル効果)によって一つに収束させ、極限のエネルギーへと変換するこの理が。




