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第12話:惨状と再会
王都の防衛線は、まさに惨劇そのものだった。
無数に立ち上る黒煙。砕け散った城壁。
その中心に鎮座するのは、体長数十メートルにおよぶ全身が灼熱の溶岩でできた巨獣
——『煉獄の魔神』だ。
「ヒィっ……やめろ! 来るな! 俺は選ばれし勇者だぞ!【爆炎過熱波】!!」
泣き叫びながら広域魔法を放つ佐藤の姿があった。
しかし、相手は炎の魔神。佐藤の得意とする爆炎魔法は、逆に魔神の糧となり、その巨躯をさらに巨大化させるだけだった。
「バカめ! 炎属性の魔獣に炎魔法をぶつけてどうする!」
王立魔導師団長のダディスが叫ぶも、彼らの放つ氷や水の魔法は、魔神が纏う超高熱の結界によって届く前に蒸発してしまう。
「だ、ダメだ……! 物理攻撃は溶岩の身体に届かず刀身が溶け、魔法は結界で消される……! 手詰まりだ!!」
絶望に打ちひしがれる彼らの前に、僕とシルフは静かに降り立った。
「な……お前は……橘 蓮!?」
泥と汗にまみれた佐藤が、信じられないという顔で僕を見上げる。
「蓮……! お前、なぜここに……!?」




