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第11話:王都からの勅使
辺境の街ガルガノスで「音速の射手」としてその名を知られるようになった僕とシルフ。
二人で受けるクエストは連戦連勝、Fランクだったギルドランクも特例で一気にBランクまで駆け上がっていた。
そんなある日、ギルドに豪奢な馬車が横付けされた。
降りてきたのは、王都の紋章を胸に掲げた騎士たちだった。
「橘 蓮殿とお見受けする! 王都へ同行願いたい!」
うやうやしく頭を下げる騎士の姿に、ギルドの冒険者たちが騒然となる。
話を聞けば、王都の目と鼻の先にある『魔王城の遺構』から、かつて世界を滅ぼしかけた古代魔獣『煉獄の魔神』が復活したという。
「王立魔導師団が総力を挙げて挑みましたが、壊滅状態です。……特に、かつて勇者候補と謳われた佐藤殿は、恐怖のあまり戦意を喪失し……」
「佐藤が……?」
かつて僕を「種火しか使えないゴミ」と見下し、追放した連中だ。
自業自得と言いたいところだが、王都が滅びればこの街にも被害が及ぶ。
「蓮さん、どうしますか……?」
不安そうに服の裾を掴むシルフの手を、僕は優しく包み込んだ。
「行こう、シルフ。王都の『優秀な魔法使い様たち』に、本当の戦い方ってやつを教えてやるためにね」




