02、異世界到着と初料理
「ここが異世界か?」
草原の中に魔方陣が形成され、光と共に異世界に召喚された男。
周囲をキョロキョロ見渡し、危険が無いかを確認する。
「ひとまずは、安全な様だな?――って、草原かよ!?」
異世界への勇者召喚って聞いていたから、てっきり城の中とか、街の中に召喚されると思っていたんだけどな。
まあ、あの女神の事だから、適当な場所に飛ばせばいいと思っているだろうな。
――何か、焦っていたみたいだし。
「まあ、いいか…」
仕方ない、気持ちを切り替えて行こう。
女神から、何か沢山あげるって言ってて、色々な物を貰ってたし、さっそく確認するか。
「えーと、まずは…ん?」
頭の中に何かメッセージの様な物が見えるな?――ステータスを見ろって?
ステータスってどうやって見るんだろう?
ん?――なるほど、何か知らないけどやり方が頭の中に浮かんだので、やってみるか。
★ステータス★
名前=ナカヤマ・タロウ
種族=人間
レベル=1
職業=料理人
力=10
守=10
スタミナ=10
魔力=∞
魔法=全種類取得済み
スキル=全種類取得済み、アイテムボックス∞、不老不死、料理人
★所有アイテム★
所持金=100万
干し肉
薬草
ポーション
魔力石
料理人セット
「なるほど、なるほど…これが俺のステータス…」
魔力∞?魔力が無限つまり無制限に使えるのか?――魔法は全種類取得済み?――ああ、女神の言ってた魔法ってこれか?
スキル全種類取得済み?――これも、女神が言ってたヤツだな?――魔法と一緒に後から試そう。
料理人スキル、まあ一応料理人だしな。
力が10、恐らく攻撃力とか筋力とかか?、守10は多分守備力とかだな?――スタミナ10はそのまま俺の基礎体力とかだろうな。
レベルは1か?――まあ、一応冒険みたいなのも体験するいい機会だと思えばいいか。
職業は料理人か――勇者とかじゃなくてまあ、良かったとして置こう。あまり目立ちたく無いしな。
名前は、カタリナでナカヤマ・タロウか――漢字だと目立つだろうし、このままでいいな。
所持金は、100万!?――そういえばお金も沢山あげるって言ってたっけ?
アイテムボックス∞、これも女神のが言ってたヤツだな。
不老不死――これも、女神が言ってたヤツだな?――下手にこの異世界でバレたら目立つだろうな?、勇者だって押し通してやるのも一つの手だな。
ポーションは、そのまま回復薬だろ?――ゲームとかによくあるヤツ。
薬草は、そのまま薬草だろうな?――ダメージ回復とか傷を癒すとか。
干し肉は、多分食料だろうか?――料理人の俺としては、もう少し材料が欲しかったが――後から買い足せばいいか。
魔力石?――まあ、これは後から調べればいいか。
料理人セット、料理人としては正直ありがたい。
異世界で、0から料理用のフライパンとか調理機器を集めるのも大変だしな。
「こんな感じか?」
料理の話をしてたら、腹が減って来たな?――料理人だし、何か作るか。
料理人セットを出してっと。
台所がそのままある!?――これってアイテム扱いなのか?
草原に台所は、なんか不思議というか不自然というか。
おお!――機器がそのまま全部ある!?――あんな狭いところによく入っているな?
「とにもかくにも、腹が減ったし何か作るか?」
材料は、アイテムボックス∞に入っていた、干し肉と――薬草は、これは食えるのか?
一口食べてみると、
※念のためにサッと台所の流しで水洗いをしてから食べています、水や火や電気は魔力石で出ています※
「苦っ!」
まあ、薬草だからな――でもなんか、ほうれん草や小松菜に近い固さと柔らかさがあるな、ビタミン菜にも近いか?
ほんのりとした甘さもあるし、火を通せば食えるかもしれないな。
料理人セットの台所が、水どころか、火やガスに電気まで使えるとは、動力源はこの魔力石らしいが、どんな原理なのかは分からないが、便利ならそれでいいか。
「よし」
エプロンや調理用の服まであるとは!――料理人セット、恐るべし。
干し肉は、一口食べてみると――やはり固いな。
味はほんのり塩気があるな、何の肉なのかは分からないけどな。この異世界での動物の肉だろうか?
調味料や香辛料もあるな?――後から、この異世界でも買い足せればいいんだけどな。
エプロンを着て、調理開始。
ほうれん草――じゃなかった…薬草を茹でるか、
「やっぱりほうれん草に近いな?――沢山あるし、何品か作るか」
まずはお浸しだな、まずは、
薬草の茎の根元部分の端を包丁で切り落として。
茎に十字に切れ込みを入れ、ボールに入れた適量の水の中に薬草の根元部分を先に入れて。
揺らしながら、土や汚れを取る。
葉の部分も同じ様に水に浸して、土や汚れを落として。
次に出汁を作る、
カツオ節を削った物『20g』、乾燥した昆布『10g』を鍋の中に水『1L』を入れて、火に掛ける。
先に乾燥した昆布を入れて、灰汁が出て来たらを網杓子使って取る。
――まあ本来なら、昆布を鍋に水を入れて一晩置くのがいいみたいだけど、今回はこれでいいな。
沸騰したら、弱火にして約5分『時計も台所に付いている』煮る。
~5分後~
鉄のボールにザルを入れたところにペーパータオルを敷く。
そこに、鍋で茹でたカツオ節と昆布の出汁を濾す。
さすがに出汁の完成品はなかったから作ったが、うん、いい感じ。
まさか、時計や乾燥した昆布やカツオ節まであるとは、料理人セットは凄いな。
「さて」
別の鍋に火掛けて、出汁『200㏄』、醤油『大さじ1.5』、みりん『大さじ1.5』を入れて、一煮立ち。その後火止めて。
出汁は勿体ないから、全部は使わないでボールに入れてラップをして冷蔵庫に入れる。
『料理人セットには、冷蔵庫も付いている』
その間に別の鍋に水を火に掛けて、沸騰したら塩を入れる。
薬草の根元を先に、沸騰した鍋に入れて約10秒くらいと、上の葉を入れて約10秒くらいか。
その後、氷を入れた水のボールに直ぐに入れて、約10分くらいかな?――ほうれん草のやり方だから何とも言えないけど。
で、その間に他の調理機器を片付けて、
~10分後~
しっかりと薬草を絞って、このままでもいいかもしれないが、今回は、醤油『適量』を薬草の上にかけて、再び絞る。
それを冷蔵庫に入れて冷やす。もちろん後片付けも忘れずに。
「さてと、次は何を作るかな?」
彼は気付いていなかった、背後から忍び寄る謎の視線に。
万能アイテムの料理人セットは、台所=キッチンがそのままアイテムボックス∞に収納されています。
エプロンや調理用の服等の料理に必要な衣服や手袋も含めて入っています。
更に、冷蔵庫、冷凍庫、オーブン、トースター、電子レンジ、お魚グリル、ガスコンロ、クッキングヒーター、時計(調理用)、ストップウォッチ(調理用)、換気扇、蛍光灯(LEDライトみたいなヤツ)、流し台、包丁(全種類手入れ済み)、生板、生板(木製)に加えて、調理機器が全種類収納(フライパンや鍋等も含めて)されています。
香辛料や調味料も使用量が限られていますが、一通り冷蔵庫に入れてある物を含めて準備されています。
電気は、魔力石という物を動力源にしています。
火や水やガスも同じくです、魔力石はこの異世界では貴族や王族でも、限られた人のみが所有している万能石です。女神からの贈り物という形で主人公が所有しています。予備の魔力石もアイテムボックス∞に山ほどあります。




