3091~3100
■2026年5月3日
「夢を成し遂げるのに情熱なんて二の次さ。大切なのは的確な努力の仕方、そのためにちゃんと実績ある人からコーチングを受ける。そしてその努力を継続するため、毎日の規則正しい生活と食事、適度な運動。全ては戦略を組み立てて動かないと」
「と自己節制を続けられる情熱が凄いよ、お前は」
お題・セカンド情熱家
■2026年5月3日
宝具、雷の杖。強力な雷を落とす力を持つ。だが使えるのは一度だけ。
それを私は焦って、魔王ではなく明後日の方向へ使ってしまった。魔王を倒せたのは奇跡だ。だが
「あの時、雷が当たればな」
「一度きりなのに」
後から仲間たちに何度もネチネチ嫌味を言われる。雷を落とすなら一度にしてくれ。
お題・雷の杖
■2026年5月3日
私は読書家に憧れている。だけど私は本を床に置かないタイプ。そこで部屋一面の大きな本棚を作った。これでいくらでも本を積めるな。
問題は本棚を作る工事代がかさんで、本を買うお金がないことなのだけど。とりあえず棚を作る時、参考にしたリフォームに関する本を置いとくか。
お題・本を積む
■2026年5月3日
私は彼を愛してる。彼の全てが知りたい。そこでコッソリ彼の部屋に盗聴器を仕掛けた。大丈夫よ、だって私たち愛し合っているのだから。
さて今夜も彼を盗聴しなきゃ。ふふふ、聞こえる聞こえる。彼ったら、私の部屋に仕掛けた盗聴器を聞いてるのね。
お題・盗聴器
■2026年5月4日
財布を拾った。ずっしり重い。
心の中で悪魔が囁く「違法だけど盗んじゃえ」
天使も囁く「合法的に交番へ届けましょう」
「ちょうど持ち主がいたから返したよ」
「けど一割は貰ったんだろ」
「中がチラッと見えたんだ。脱法っぽい白い粉がぎっしりと。あんなの貰えるかよ」
お題・脱法財布
■2026年5月4日
新しく見つかったダンジョンに落とし穴の罠がある。そこで幾人ものパーティーが帰らぬ人となっているそうだ。おいおい、初心者かよ。
だが実際の落とし穴を見て固唾を飲んだ。
「この穴の奥には地下世界が広がっています。ただし二度と帰れません」
と看板に書かれてる。い、行ってみてぇ~。
お題・大穴
■2026年5月4日
通学で乗る環状線の電車。いつも、あのイケメンに会う。早めに出た時も、遅刻の時も彼の姿。なんだか運命を感じるな。
ある日、体調を崩して早退した帰りの電車。そこには、やはり彼がいる。瞬間、悟った。私が彼と出会うのは必然。
こいつ、朝から晩まで環状線に乗ってるだけの暇人だ!?
お題・環状線の彼
■2026年5月4日
部活の練習をしてると、その様子を見て先輩が笑う。
「それで練習のつもりか。前と上達してないじゃないか。最初から練習なんてしなけりゃ良いのに」
「なるほど、先輩は合理的ですね」
そうだろう、そうだろうと得意げな先輩が練習するのを見たことはない。きっと人が上達したかも分からないだろう。
お題・上達したつもり
■2026年5月5日
釣りをしても、ずっと坊主。隣にいる藩の釣り指南役殿は大漁なのに。
「指南役の家には秘伝の竿があるという。そのおかげですかな?」
「秘密ござるよ」
なんで我が家の竿をこの芋侍が使ってるんだ。しかもその竿を使って坊主だとか。我が家の面子が潰れる。
竿のことは絶対、秘密にしておかないと。
お題・秘蔵の釣り
■2026年5月5日
井戸の中は水なら豊富だが、餌はたまに落ちてくる虫くらい。そこへ人が外来種の生き物を捨てた。途端に起こる生存競争はまさに蠱毒。結果として、あらゆる環境を破壊する超生物が誕生した。
そんな井戸の中の様子を見て、他の生き物たちは怯える。
「井の中の蛙が外の大海を知らなくて良かった」
お題・井の中の蛙




